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館林に“オリーブの森”を造ろう
農業ベンチャー企業が産業化に挑む
2022.03.24
WEEKLY TOPIC  東毛  館林市

 館林発の農業ベンチャー企業「ジャングルデリバリー」(三田英彦代表)が、耕作放棄地を活用したオリーブ生産に挑戦している。今年、初めて館林産製品を試験販売できるまでになった。

耕作放棄地を活用して栽培
オリーブを余さず使う地域産業へ

 館林市赤生田町に広がる約1haのオリーブ畑。3mほどの高さに育ち、収穫可能になった木から苗木まで約500本が並ぶ。定植から3年目の昨年秋には初収穫ができた。今年に入って実を搾油機にかけ、オイルを試験販売したところ、その品質が高い評価を得た。併せて作り手の顔が見える商品の需要が高いことを再確認したという。

 PRを兼ね、1月~2月に行ったクラウドファンディングでは目標額を超える支援を得られた。今後はフレッシュなオイルはもちろん、オイルを基にした化粧品、搾りかすを使った畜産飼料、葉を使った茶など、幅広い製品を展開する。「一社の事業ではなく、地域の産業になること」が目標だ。

 三田代表は館林市の文具店「三田三昭堂」の3代目。館林市の里沼をイメージした万年筆やインクなど、独自商品を企画・開発してきた。値段は高くても特徴が伝わる物を作れば、求める人がいると分かった。

 そんな中、館林市の夏の暑さを和らげようと、鉢植え樹木のレンタル事業を考案し、2017年にジャングルデリバリーを設立。収益が見込め、地域に貢献できそうなオリーブに目が向いた。市内での育ち方を確認後、苗を育てるビニールハウスを借り、搾油機を購入して準備を整えた。「搾油機の改良ができる前橋市の会社や、桐生市の製茶業、館林市の化粧品メーカーといった仲間が増え、事業化に弾みが付いた」と振り返る。

 館林産の実が安定して収穫できるまでは、スペイン産の冷凍オリーブの実を搾ったオイル(140g、3,000円)や苗木を販売し、知名度を上げる。また、共にオリーブを育てる生産者も募っていく。三田代表は「一緒に地域に涼しさを提供できる“オリーブの森”を広めましょう」と呼び掛ける。オイル販売についてはHP参照。

データ
ジャングルデリバリーのオリーブ事業

館林市本町3-1-10


0276-70-1230


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