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光が降り注ぐ新講堂“新島の森”
3月5日、高崎の短大で特別公開
2023.03.03
WEEKLY TOPIC  西毛  高崎市

 高崎市にある新島学園短期大学の新木造校舎の講堂が3月5日、一般公開される。透かし彫りで木漏れ日が降り注ぐ森を表現した講堂は、手塚建築研究所(東京都世田谷区)が手掛け、世界最大級の建築アワード「ワールド・アーキテクチャー・フェスティバル2021」で宗教建築1位を受賞した。

手塚建築研究所が設計
新島の精神を表現し建築アワード1位

 同短大は耐震性の面から旧木造校舎の建て替えを行い、新木造校舎が2020年6月に完成した。新校舎を設計したのは、手塚建築研究所代表の手塚貴晴さんと手塚由比さん。手塚夫妻はOECD(経済協力開発機構)などにより、世界で最も優れた学校施設に選ばれた「ふじようちえん」などの空間設計で知られている。

 手塚夫妻は新木造校舎の設計に当たり、大きく2つの挑戦をした。1つは2階の講堂を、同短大を象徴する存在にすること。新島学園は、明治時代に教育の大切さとキリスト教を広めた新島襄(じょう)の精神を建学の基盤とする。手塚貴晴さんは学園を「エデンのように、社会に旅立つ前の学生を育む森」と解釈し、講堂にそのイメージを落とし込んだ。森を演出する透かし彫りのデザインは、貴晴さんが6か月をかけて手で描いたもの。自然の木漏れ日に似て、どの場所にいても自分に光が降り注ぐ感覚を体験できる。もう1つは、現代建築の転換点になる建物にすることだった。構造は建築家、装飾は芸術家と分離された役割を統合し、構造、装飾、音響までを総合的に考えて設計した。

シンポジウム & ピアノコンサートも

 新木造校舎の公開は手塚建築研究所が主催。当日は10時から湯浅康毅理事長・学園長と手塚貴晴さん、手塚由比さんらによるシンポジウムを予定。続く11時からはニューヨークで活動していたジャズ・ピアニストのRINAさんによるコンサートが開かれ、光と音が満ちる空間を体感できる。見学は講堂に光が入る午前中がおすすめ。新島のビジョンを体現した建物を、この機会に訪れてみて。

RINAさん

データ
新島学園短期大学新講堂 特別公開

3月5日(日曜)10:00~16:00


新島学園短期大学 新木造校舎


高崎市昭和町53


無料


手塚建築研究所 03-3703-7056


※キャンパス内とJR北高崎駅の北にあるグラウンドの駐車場が利用可。当日は西門のみ開門。
※公開時間内の出入り自由。

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