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TOPIC
地域と連携して殺処分ゼロを目指す
犬猫保護シェルター、前橋に開設
2022.02.11
WEEKLY TOPIC  中毛  前橋市

 前橋市富士見町に1月26日、同市初となる犬猫保護シェルター「犬猫タウン 前橋」が開所した。

犬と猫が快適に暮らせる住環境
不妊去勢治療の専門車両も導入

 古民家とモダンな建物の2棟を活用し、自然を感じながら生活できる同シェルター。前橋市保健所から殺処分の対象となった犬猫を迎え、常駐する獣医師やドッグトレーナーの下で治療やケア、トレーニングを行い、新たな飼い主へ引き渡すことを目的としている。犬と猫約40匹が収容可能で、検疫室やトリミングルームを設けたほか、手術の設備を搭載した車両も用意し、野良猫の繁殖を防ぐ活動も行う。

 シェルターを運営するのは、犬猫の殺処分ゼロを始め、動物たちの福祉向上を掲げる「一般財団法人 犬猫生活福祉財団」(東京都、佐藤淳理事長)だ。財団は、佐藤理事長が代表を務めるペットフード会社「犬猫生活株式会社」の利益の20%を寄付する形で運営。実業家の前澤友作さんが手掛ける前澤ファンドの出資先でもある。前橋市のシェルターは、財団が手掛ける第1号施設。複数の候補地の中で、地域や行政、地元愛護団体と連携が取りやすいことが開設の決め手になった。市保健所によれば2020年度は、犬猫合わせて574匹を保護したという。攻撃性の強い犬猫は殺処分の対象となりやすいため、シェルターで受け入れ、譲渡につながればと期待を寄せる。

預かりを担う市民ボランティアも募集

 動物福祉の向上には地域の協力が不可欠として、同シェルターでは住民や行政と積極的に連携していく。市内の中央動物看護専門学校の学生や地元ボランティアと協働して、施設内にドッグランやキャットタワーを設置したほか、犬猫の一時預かりボランティアも市内外から募集している。

 佐藤理事長は「シェルターの存在が動物福祉について考えるきっかけとなれば。前橋をモデルに、この活動を全国に広げたい」と意気込む。施設開放や譲渡会も定期開催していくという。犬猫にやさしい街へ。前橋から始まる取り組みに注目だ。

データ
犬猫タウン 前橋

施設の詳細やボランティアについては犬猫生活福祉財団HPを参照。
【HP】https://inuneko-fukushi.or.jp/

info@inuneko-fukushi.or.jp


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