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板倉の水文化から生まれたレジャー
「揚舟」秋の運航、9月2日スタート
2023.09.01
WEEKLY TOPIC  東毛  板倉町

 板倉町の水辺の暮らしに思いをはせながら、レジャーとして楽しめる「群馬の水郷 揚舟(あげぶね) 谷田川めぐり」の秋の運航が9月2日から始まる。

水と共にあった板倉の暮らし

 渡良瀬川と利根川の2つの大きな河川に挟まれた板倉町は、水の恵みを受けると同時に、水の脅威にさらされてきた。現在は治水対策が進んだが、水防建築の「水塚(みつか)」や、低地農法の「川田」、薪を取るための小高い「柳山」など水と共に生きるための工夫が町内各所に残る。こうした「板倉町の水場景観」は、2011年に「国の重要文化的景観」に選定された。

 揚舟も水害を乗り切る知恵の1つ。普段は家の軒下につり下げ、水害時に舟を下ろして移動手段とした。現在は、町内に数えるほどしか残っていないという。

家の軒下につり下げられている揚舟

さお1本でゆったり進む約40分の体験

 「揚舟 谷田川めぐり」は、板倉町の水文化を生かした観光事業として、毎年春と秋に町が開催している。2001年の「国民文化祭ぐんま」で実施した「揚舟体験」が好評だったため、翌年から始まった。

 会場は、フィッシングパーク「群馬の水郷」内を緩やかに流れる谷田川。5人~6人乗りの木製の舟を、船頭が長さ5mのさお1本で操り、約40分かけて周遊する。小舟なので水面との距離が近く、川と空の青、川辺のまぶしい緑を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせる。

 揚舟乗船者は、町内の協賛店で食事をするとサービスや割引などの特典が付くほか、小学生以下の子供には舟乗り場でカプセルトイのお楽しみも。

 船頭は専属の2人と、研修を受けた町職員約80人が交代で務めている。町産業振興課は、「板倉の観光を盛り上げるため船頭たちが頑張っています。ぜひ遊びに来てください」とPRする。

 秋の運航は9月~10月の土・日曜と祝日に実施し、乗船は当日乗り場で受け付ける。揚舟をきっかけに涼風の季節に板倉町を巡り、雷電神社の総本宮や渡良瀬遊水地など、水にまつわる名所を見学してみてはいかがだろう。

データ
群馬の水郷「揚舟 谷田川めぐり」秋の運航

9月~10月の土・日曜、祝日(最終日は10月28日)9:00~15:00 雨天や強風中止 ※運航状況は、当日電話で板倉町役場に問い合わせを。


群馬の水郷


板倉町岩田2941-3


一般1,000円、小学生以下500円


板倉町 産業振興課 商工観光係 0276-82-1111


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