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ラベンダーにサクランボ狩り夏の玉原高原周辺を旅しよう
2024.06.27
WEEKLY TOPIC  北毛  沼田市

たんばらラベンダーパーク【7月6日開園】

群馬県の北部に位置し、豊かな自然やさまざまなレジャーが楽しめるスポットも多い沼田市。
今週号は、そんな沼田市の中でも開園間近の「たんばらラベンダーパーク」を中心に周辺の観光スポットを紹介する。
玉原高原周辺エリアへ日帰り旅行に出かけてみよう。

高原の自然と季節の花を満喫

今回の旅のメインエリア「玉原高原」は、武尊山麓の標高1,200m~1,550mの国有林の中にある。
さまざまな動植物が息づき、1年を通じて四季折々の美しい風景やレジャーが楽しめる人気の“森林リゾート”だ。

玉原湖

この季節にぜひ足を運んでほしいのが、広大な敷地内に約5万株のラベンダーが咲き誇る「たんばらラベンダーパーク」。
涼しく快適な環境の中で花を観賞できるとあって県外からも多くの人が訪れる。
今年は7月6日に開園する。

ブナ平

また、「玉原湿原」と「玉原十二沢」は春に咲くミズバショウの群生地として有名で、7月頃からはキンコウカやヒオウギアヤメ、コバイケイソウといった山野草を観察できる。
いずれも木道が整備されているので、ハイキングや植物観察におすすめ。
またブナの巨木が立ち並ぶ「ブナ平」は“森林リゾート”を代表する景観だ。

天狗伝説や果物狩り 周辺観光も充実

玉原高原の南方にそびえる迦葉山(かしょうざん)は天狗(てんぐ)伝説で知られる。
山腹の寺院「迦葉山龍華院弥勒護国禅寺」には巨大な天狗面が祭られ、その迫力は一見の価値ありだ。
敷地内の各所では多くの天狗の面や烏(からす)天狗の像などを見ることができ、不思議で神秘的な雰囲気が漂う。

迦葉山龍華院弥勒護国禅寺

迦葉山龍華院弥勒護国禅寺

また沼田市は、冷涼な気候と栄養豊かな土壌で、果物を栽培するのに適している。
6月上旬~7月中旬は、同エリアだけでも約20件の農園でサクランボ狩りが楽しめる。

こまち園

日帰りで行く 群馬の魅力再発見の旅

忙しい日常を忘れて、雄大な自然の中でリフレッシュできる玉原高原周辺エリア。
タウンぐんま編集部がえりすぐったおすすめスポットを巡る、モデルコースを紹介する。

同じルートを実際に回ったり、気になる場所をピックアップして訪れたりしてみて。

今回のモデルコース

県内を出発

09:00 たんばらラベンダーパーク Ⓐ

11:00 玉原湖 Ⓑ

12:00 カレーうどん工房みのや(昼食)Ⓒ

13:30 迦葉山 龍華院弥勒護国禅寺 Ⓓ

14:30 こまち園 Ⓔ【7月2日情報更新】

15:30 帰路に就く

Ⓐたんばらラベンダーパーク
ラベンダー咲き誇る花園で心安らぐひとときを

標高約1,300mの高原に位置する日本最大級のラベンダー園。
夏になると広大な敷地に約5万株のラベンダーが咲き誇り、美しい紫色のじゅうたんが広がる。
そんな同パークは涼しい気候のため、快適に散策できると県内外から多くの人が訪れる。
敷地内にはラベンダーを使ったグルメやスイーツ、土産物を販売するショップがあり、ラベンダーの摘み取り体験(10時~12時、13時~15時、1,000円)や、有料のワークショップにも参加可能。
家族連れにはトランポリンやボルダリングが楽しめる「たんばランド」もおすすめ。
雄大な高原の自然と心地よいラベンダーの香りに包まれ、この季節ならではのひとときを満喫してみて。

トランポリンやボルダリングなどで遊べる「たんばランド」。

夏山リフト(片道/中学生以上500円、小学生400円、未就学児無料。下りは16時30分最終)を利用すれば、眼下に絶景が広がる

ラベンダーの香りが口いっぱいに広がる「ラベンダーソフト」(500円)。

「パークで収穫したラベンダーの抽出オイルを使用した商品が人気」敷地内のショップではラベンダーを使った化粧水やルームミストなどを販売。

開園直後は早咲きの「こいむらさき」などを見られる。

データ
たんばらラベンダーパーク

沼田市玉原高原


7月6日~8月25日


8:30~17:00(最終入園は15:45まで)


中学生以上1,200円、小学生500円、ペット500円、未就学児入園無料


期間中は無休


0278-23-9311


 


 

Ⓑ玉原湖
豊かな自然が広がる玉原高原の人造湖

1981年に発電を目的に発知川上流に造られたダム湖。
周囲を広葉樹林で囲まれた自然豊かな湖で、ダムの堤体は岩石や土砂を積み上げたロックフィルダム。
堤体上には遊歩道が整備されていて、散策ができるようになっている。

データ
玉原湖

沼田市上発知町


8:30~17:00


東京電力リニューアブルパワー株式会社 沼田事業所 0278-77-1580


 


 

Ⓒカレーうどん工房 みのや
100種類以上の食材を煮込んだ絶品カレーうどん

県道266号沿いにある民宿内のカレーうどん店。
上州牛や赤城牛のほか、広島県産の牡蠣(かき)、三重県産のアサリ、北海道産のホタテ、国産の野菜やフルーツ、発酵バターなど100種類以上の食材を、店内で長時間煮込んだカレーうどんが名物。
群馬県産の小麦を使用したうどんは太さや弾力にこだわり抜いた特注品で、濃厚なカレーとの相性は抜群。
季節ごとに味やトッピングが変わるため、遠方から通うファンも多い。

ベーシックカレーうどん(1,500円) うどんを食べ終わった後に「追いご飯」(110円)を入れて締めるのもおすすめ。

データ
カレーうどん工房 みのや

沼田市上発知町31-1


11:30~14:00


無休


0278-23-9596


 


 

Ⓓ迦葉山龍華院弥勒護国禅寺
古くから天狗を祭る霊峰の寺院

同寺院は東京の高尾山薬王院、京都の鞍馬寺とともに「日本三大天狗」の一つに数えられる。「日本一の大天狗」や「交通安全身代わり大天狗」が安置されている中峯堂。

沼田市北方に位置する霊峰・迦葉山(かしょうざん)の中腹にある寺院。
この周辺地域では古くから天狗(てんぐ)信仰が盛んなことから、同寺院の境内では天狗面や烏(からす)天狗の石像などを見ることができる。
中でも寺院内のちゅうほうどう中峯堂にある全高6.5mの巨大な天狗面「日本一の大天狗」は迫力満点。
境内の木々や周囲の自然が美しく、夏の緑や秋の紅葉をめでに多くの人が足を運ぶ。
歴史と自然が調和した同寺を訪れれば、心静かに過ごすことができる。

新緑に鮮やかな朱色が映える大山門。手前には2体の仁王像がたたずむ。

開創は848年と古い。荘厳な雰囲気の本堂が長い歴史を感じさせる。

同寺院では天狗面を借りて帰って自宅に祭り、翌年にその面と参道の茶屋で新しく購入した面を一緒に納める習わしがある。

データ
迦葉山龍華院弥勒護国禅寺

沼田市上発知町445


夏季6:00~17:00、冬季6:30~16:30


拝観無料


0278-23-9500


 


 

Ⓔこまち園
今が旬のサクランボを食べ放題!!
【7月2日情報更新】※高温の影響で6月30日に終了しました。

低い位置に実がついている木もあるので、子供も楽しめる。自分でもぎとった甘酸っぱいサクランボは格別のおいしさ。

季節によってさまざまな果物狩りが楽しめるフルーツファーム。
サクランボは甘さと酸味のバランスが良い「紅さやか」を始め、強い甘みとまろやかな味わいの「香夏錦」、糖度が高い「高砂」や「紅ゆたか」、「佐藤錦」のほか、適度な酸味が特徴の「ナポレオン」といった品種が味わえる。
気に入った品種は専用容器で持ち帰ることができる(100g500円~)ので、食べ放題中に色々食べ比べてみて。
直売所では持ち帰り用のサクランボを販売。

今シーズンはサクランボの育成に良い条件がそろったため、実が大きく甘く育って豊作とのこと。

広大な敷地を持つ同園では、10月~11月にはリンゴ狩りを楽しむことも。

データ
こまち園

沼田市上発知町2035


サクランボ狩り40分食べ放題/中学生以上2,000円、小学生・65歳以上1,200円、幼児1,000円、3歳以下無料


サクランボ狩りは7月7日まで
※高温の影響で6月30日に終了しました。


8:00~17:00


期間中は無休


0278-23-9947


 


 

\こちらもおすすめ/
玉原湿原

武尊山の山麓に広がる湿原。
植生の珍しさから小尾瀬(こおぜ)とも呼ばれ、1周約1時間の遊歩道を散策しながらキンコウカやミズバショウといった四季を彩る草花を観察できる。
昨年「未来に残したい草原の里100選」に選ばれた。

データ
玉原湿原

センターハウス/沼田市上発知町350-1


駐車場/9:00~17:00


センターハウス/木曜


0278-23-9507


なめこセンター

なめこやシイタケ、マイタケといった各種キノコ類を始め、山菜や地元の新鮮な野菜、加工品などが並ぶ直売所。
無料でなめこ汁を振る舞うほか、土・日曜と祝日はアユの塩焼きを販売している。

データ
なめこセンター

沼田市中発知町1457-7


9:00~16:00


火曜


0278-23-9827


永井本家

1901年(明治34年)創業の老舗酒造。
利根川を水源とする伏流水で仕上げる主銘柄の「利根錦」のほか、群馬県産米を使った「舞風」などを製造販売している。
飲み比べセットもあるので土産にピッタリ。

データ
永井本家

沼田市下発知町703


8:00~18:00(土・日曜、祝日は9:00から)


無休


0278-23-9118


 


 

取材後記

たんばらラベンダーパークはまだ開園していなかった(2024年は7月6日開園)が、玉原湖では雄大な景観を見ることができた。
また神秘的な天狗伝説が残る寺院、今が旬のサクランボ狩りが楽しめる農園など、同エリアの魅力を存分に感じられる取材となった。

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