プロバスケットボールBリーグの新シーズンが9月30日に開幕する。悲願のB1昇格を果たした群馬クレインサンダーズが、太田市に本拠地を移しトップリーグでの第一歩を踏み出す。

　今季からチームを率いるトーマス・ウィスマン ヘッドコーチ（HC）の下、クレインサンダーズの戦いは始まっている。9月5日に行われたプレシーズンゲームでは、信州ブレイブウォリアーズ（B1西地区）と戦い、80-76で勝利を飾り、幸先のいいスタートを切った。

9月5日のプレシーズンゲーム、信州ブレイブウォリアーズ戦

　ウィスマンHCはアメリカ出身の72歳で、50年近いバスケット指導歴を持つ。男子日本代表監督を務めた経験もあり、B1リンク栃木ブレックス（現・宇都宮ブレックス）HC時代にはチームをBリーグ初代王者に導いた大ベテランだ。群馬でもチーム作りや采配が注目されている。

　選手は昨シーズンの布陣をさらに強化。新潟アルビレックスBBの顔であり司令塔だった五十嵐圭選手や、東京五輪のチェコ代表で217cmの大型センター、オンドレイ・バルヴィン選手ら4人を加えた。昨シーズンから残るマイケル・パーカー選手や笠井康平選手ら8人と、全12人で挑む。

練習に熱が入るクレインサンダーズのメンバー

　ウィスマンHCは「B1はより高いレベルになるが、チームには素晴らしい選手がそろっている。練習や試合で互いに影響し合い、コミュニケーションを深めて結束すれば、プレーオフも視野に入る」と自信をのぞかせる。B1初戦は10月1日、昨季準優勝の宇都宮ブレックスと、続く第2節は昨季優勝の千葉ジェッツと当たる。「最初から日本を代表する素晴らしいチームと戦える組み合わせに感謝している。見た人がワクワクする試合にしたい」と正面から挑む姿勢だ。

　マイケル・パーカー選手とともにキャプテンを務める笠井康平選手は、「チームの勝利を優先するプレーで、皆を1つにまとめていきたい」と言葉に責任感をにじませる。そして「コロナ禍で制限はあるが、高いステージで戦う喜びや、勝利するんだ、という気持ちの後押しになるような応援を、ぜひお願いします」と呼び掛けた。

左：トーマス・ウィスマンHC／中：マイケル・パーカー選手／右：笠井康平選手

【HP】https://g-crane-thunders.jp/

試合日程

10月9日（土曜）15：05　千葉ジェッツ
　　10日（日曜）15：05　千葉ジェッツ
　　16日（土曜）15：05　シーホース三河
　　17日（日曜）15：05　シーホース三河
　　27日（水曜）19：05　サンロッカーズ渋谷
※試合日（曜日）、開始時刻、対戦チームの順に掲載。

会場

太田市運動公園市民体育館

チケットの販売やコロナ対策などについては、群馬クレインサンダーズの公式サイトで確認を。