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土蔵を改修した宿泊施設「銅の夢」
“銅の道”の宿場町に6月オープン
2023.05.26
WEEKLY TOPIC  みどり市  東毛

「蔵人新宇」の土蔵群。手前から4号蔵、カフェ「蔵八」、蔵宿「銅の夢」

 みどり市大間々町にある、およそ築100年の土蔵を改修した1棟貸しの宿「銅(あかがね)の夢」が完成した。予約を6月1日からスタートし、6月30日から宿泊客の受け入れを始める。

思い出のある蔵を残したい
活用第2弾が蔵宿として形に

 「銅の夢」は、火薬や土木資材を扱う「新宇商店」(新井規夫代表)が所有する敷地に5棟ある蔵の1棟「2号蔵」を改装し、“蔵宿”としたもの。2018年から敷地内全体を「蔵人新宇(くらーとあらう)」としてリノベーションを図っている一環で、2021年に3号蔵を元にオープンしたカフェ「蔵八」に次ぐ第2弾となる。

 「銅の夢」は、かつて大間々地域が足尾銅山の銅を運んだ「銅街道」で栄えたことなどから名付けたという。1階にはバーカウンターと小上がり式の和室、浴室、トイレが、2階には2つの寝室があり宿泊定員は8人(7人までがおすすめ)。床暖房や各室にトイレを設置するなど使い勝手も考慮している。

 2号蔵は、敷地内に立ち並ぶ蔵の中で唯一、裏側(北側)の壁が基礎から軒まで大谷石を積んで造られており、これを中からも見えるようにした。ほかにも蔵の梁(はり)や窓の構造から100年前の建築技術をうかがい知れ、元々あった長持(ながもち)や棚、戸などを随所にしつらえた内装も面白い。

銅の夢の1階バーカウンターと和室

階段から見上げると梁の造りがわかる

文化交流の新スポット目指す

 新井代表は「土蔵群は子供の頃から見て来た原風景。使って残し、後代に伝えたい」と話し、「蔵人新宇」を観光客と地元の人が交流し、地元の文化と触れ合えるパブリックスペースになるよう計画している。公共性の象徴が、新設した「六角堂ホール」だ。コンクリート造2階建てで、1階は薪(まき)ストーブと図書、椅子とテーブルを置いた、くつろぎの場としている。2階は回廊を貸しギャラリーとし、地域の人の作品発表の場にするという。

 「銅の夢」はオープンまでの間は「お披露目期間」として一般公開中(月・火曜は休み)。大間々の観光スポットに加わった新施設を見に出かけてみては。

新設した六角堂ホール

六角堂内部。2階部分がギャラリー

データ
蔵人新宇に蔵宿「銅の夢」が完成

みどり市大間々町大間々1050


チェックイン15:00、チェックアウト10:00
※6月1日から受付、宿泊は6月30日以降。六角堂ホールはギャラリーで展示会が開かれている時の水曜~日曜9:00〜17:00に開館。


1棟貸しのみ1泊77,000円(定員8人、朝食付き)


080-1292-0345


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