なむはむだはむ展『かいき! はいせつとし』イメージショット 岩井秀人、森山未來、前野健太、金氏徹平

　子供たちが考えた物語を、プロのアーティストが作品にするプロジェクト『なむはむだはむ』。このプロジェクト初の展覧会「なむはむだはむ展『かいき! はいせつとし』」が18日から太田市美術館・図書館で開かれる。5月7日まで。

　『なむはむだはむ』は、作家・演出家・俳優の岩井秀人、俳優・ダンサーの森山未來、シンガーソングライター・俳優の前野健太の3人によるプロジェクト。「子供たちのアイデアを大人たちがなんとか作品にする」のをコンセプトに、岩井が発起人となり2017年に始動。ワークショップで子供たちが言葉をつなげて作った物語や、1人ずつ考えた物語をベースに、舞台や映像作品にして発表してきた。『なむはむだはむ』も、子供が生み出した死者を弔う言葉だという。映像作品はNHK Eテレでも放映され、メンバーは全国各地を訪れてワークショップを続けている。同館でも昨年7月にワークショップが行われた。

太田市美術館・図書館でのワークショップ（2022年7月）

　今展は、メンバー3人に彫刻家の金氏徹平が加わった4人で取り組んだ。展示作品のほとんどが新作で、映像や立体造形、写真、音による表現などが並ぶ。作品にするまでの話し合いの内容を文字に起こし、それをデザインした展示物もあり、作品ができるまでの過程も紹介している。

　作品は展示室にとどまらず、テラスや図書エリアなど館内のあらゆる場所に点在。外壁にも「ガイコツ!!」「頭ガイコツの生活」というアイデアを基に仕上げた作品が出現し、同館や隣接する太田駅を訪れた人々にインパクトを与えている。

　同館学芸員の矢ヶ﨑結花さんは「美術館・図書館全体を使った展覧会となっています。ぜひ来場して、子供と大人の表現のぶつかり合いを楽しんでください」と呼び掛ける。会期中はアーティストによるパフォーマンスの創作と上演など関連イベントが行われる。参加方法は同館公式サイトをチェックして。子供の自由な発想に大人が本気で向き合い、面白がり、遊び尽くす表現の世界を一緒に楽しもう。

太田市美術館・図書館でのミーティング（2022年7月）

太田市美術館・図書館

日時

2月18日（土曜）～5月7日（日曜）10：00～18：00

会場

太田市美術館・図書館

住所

太田市東本町16-30

料金

一般500円、65歳以上と高校生以下無料

休み

月曜、2月28日、3月28日、4月25日

問い合わせ

太田市美術館・図書館 0276-55-3036

【URL】https://www.artmuseumlibraryota.jp/