「全世代活躍 みんなが主役のまちづくり」をコンセプトに、前橋赤十字病院跡地で整備が進められている「ココルンシティまえばし」。4月に入ってテナントが次々にオープンし、にぎわいを呼んでいる。

　ココルンシティまえばしは、前橋市が民間企業や団体と連携し取り組んでいるまちづくり事業「日赤跡地生涯活躍のまち（CCRC）」に基づき整備された新エリアだ。この事業は、人口減少問題の解決を目指して策定した「県都まえばし創生プラン」において健康医療都市の強みを生かしたシンボル事業の1つとして位置づけ、「市民誰もが住み慣れた場所で生きがいを持って生涯活躍できるまち」を実現するために2016年から取り組んできた。

　今月には、まちの中核となる商業ゾーンが開業したほか、住宅やこども園、福祉・医療施設を整備。7月には公園やカフェも開設される。商業ゾーンにはスーパーマーケット「フレッセイ」やドラッグストア「マツモトキヨシ」、生活雑貨店「無印良品」が出店した。中でも無印良品は、人気の冷凍食品やお菓子の量り売りを充実させるなど、地域に根差した商品展開が魅力だ。

　今年1月には、まちの魅力を高めるべく施設運営者らで構成された「ココルンサークルまえばし」も設立。各事業者は互いに協力し合いながら、世代間交流を目的としたさまざまなプログラムを展開していくという。無印良品は、県内の人気スイーツ店などとコラボしたマルシェを行うほか、フレッセイはイートインスペースを活用し市内大学と連携した健康データの測定や健康体操を実施。マツモトキヨシは美容・健康セミナーを開催するなど、誰でも気軽に参加できるイベントが目白押しだ。

　同市市街地整備課の纐纈（こうけつ）正樹さんは「周辺地域も巻き込みながらにぎわいを創出していきたい。イベント参加を通じて、自分の生きがいを見つけに訪れてくれたら」と話す。この春は前橋に誕生した新たな“まち”へ出かけてみよう。

住所

前橋赤十字病院跡地（前橋市朝日町3丁目地内）

営業時間

フレッセイ・マツモトキヨシ9：00～22：00、
無印良品10：00～20：00

問い合わせ

前橋市 市街地整備課 CCRC・計画推進室 027-898-6946