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【中止】“上州のシーラカンス”走る姿 再び
上信電鉄「デキ」復活に向け整備中
2022.01.21
WEEKLY TOPIC  西毛  高崎市

※2月12日に予定されていたデキフェスタ(タウンぐんま中毛版・西毛版表紙で1月21日号に掲載)は、群馬県の「まん延防止等重点措置」に基づき、中止になりました。オンラインでの「お披露目会」を実施予定(日程未定)です。

 上信電鉄株式会社は、所有する国内最古級の電気機関車(通称・デキ)の動態保存に向け整備を進めている。2月12日には本社でイベントを開催し、新しく塗装された“走るデキ”をお披露目する。

購入から97年の古参電気機関車
鉄道ファンから根強い人気

 同社は1924年、上信線の電化に合わせてドイツから電気機関車を3両購入。凸型の車体が特徴で、主に貨物列車の牽引車として運用した。1994年の貨物輸送廃止に伴い定期運行が終了すると、1号機と3号機はイベントで運行され、2号機は富岡市のもみじ平総合公園で静態展示されることに。鉄道ファンの間では“上州のシーラカンス”の愛称で親しまれ、デキが走るイベントは来場者が行列をなすほどの人気だった。

 しかし、2017年に1号機でブレーカーが故障した後は、無傷だった3号機も含めて安全面を考慮して運行はせず、高崎駅構内に置かれていた。鉄道ファンからは「動く姿が見たい」など、復活を熱望する問い合わせが届いていた。

かつてのイベントの様子

高崎駅構内の運行に向け整備進む
2月12日のイベントでお披露目

 同社はデキの整備に向け、観光庁の既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業に申請。昨年12月に補助金の交付が決定した。高崎駅構内での運行を目標に今月から3号機の整備に着手。電車と連結して、デキでアクセルやブレーキなどの操作を行い、電車が動力を担う形に改造、塗装や窓も修繕している。

 整備は2月10日に完了予定。その後は観光振興の目玉の1つとしてイベントで活用していく。その最初のお披露目が、2月12日の「上信電鉄デキフェスタ」だ。体験乗車会(事前申し込みが必要)や撮影会、運転室見学会を行い、来場者に記念缶バッジをプレゼント。キーホルダーやタオルといった記念グッズの販売も予定している。同社鉄道部の小島博部長は「ピカピカの真っ黒になったデキを、ぜひ見に来てください」と来場を呼び掛ける。生まれ変わったデキの姿を見に行ってみよう。

塗装の修繕中、銀色に輝くデキ

データ
上信電鉄デキフェスタ

2月12日(土曜)10:00~14:00


上信電鉄本社


高崎市鶴見町51


グローリーハイグレイス有限会社 027-329-5401


《体験乗車会》

【イベント中止に伴い、募集中止】
専用フォームで受け付け、応募多数の場合は抽選。
【URL】https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02u2pnwdm0321.html

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