U19eスポーツ選手権2021

　2020年からeスポーツに関する取り組みを本格的に行ってきた群馬県。今回は群馬県におけるeスポーツのこれまでの軌跡と、今年の展望について取材した。

　県では2020年に全国初となる「eスポーツ・新コンテンツ創出課」を設立し、これまでに大会の開催や誘致、情報発信、セミナーの開催などを積極的に行ってきた。PCゲーム「League of Legends（リーグ・オブ・レジェンド）」で国内唯一の19歳以下を対象にした「U19eスポーツ選手権」を2年連続で開催したほか、昨年はレッドブル・ジャパンが2012年から主催している日本東西対抗戦のeスポーツイベント「Red Bull 5G（レッドブルファイブジー）」を誘致。さらにeスポーツの実況者が技術を競い合う「全日本eスポーツ実況王決定戦」を開催すると、選手以外にスポットを当てた全国初の大会として話題になった。また群馬県庁や太田市役所、邑楽町の自治体職員チームが大手企業主催の国内大会で活躍したことでも注目された。

Red Bull 5G 2021

全日本eスポーツ実況王決定戦

　こうしたさまざまな取り組みについて、eスポーツ・新コンテンツ創出課の齊藤義之課長は「eスポーツは年齢や性別、ハンディキャップの差が出にくい上に、オンラインで対戦や観戦ができる発信力の高いコンテンツ。地方創生の推進や群馬県の知名度向上のほか、交流人口の増加や産業、雇用創出などで県内経済の活性化につなげていきたい」と意気込む。

　昨年12月には群馬県企業等対抗社会人eスポーツリーグ「GUNMA LEAGUE（グンマリーグ）」を設立。1月19日から開幕する「eFootball ウイニングイレブン 2021 SEASON UPDATE」の予選リーグ出場チームを12日まで募集している。県内に本社、支店などを有する企業・学校・団体が対象で1社1チームまで、3人以上の登録で出場可能だ。「県内企業の親睦や企業PRにもつながるので、多くの企業や団体に参加してほしい」と齊藤課長は語る。

　2022年も群馬県が仕掛けるeスポーツの取り組みから目が離せない。

問い合わせ

県庁eスポーツ・新コンテンツ創出課 027-897-2706

日時

予選1月19日、26日、2月2日19：00 ※オンライン
決勝2月11日13：30

会場

GUNMA eSPORTS ※決勝のみ

住所

高崎市緑町4-10-3

【HP】https://gunma-league.jp/