桐生市天神町のビール醸造会社「マリハナファクトリー合同会社」は1日、同社のビールが味わえるバーとレストランを併設した店舗「BRYÜ（ブリュー）」をオープンした。

　マリハナファクトリーは、桐生でのビール醸造所の設立を目指していた栗原生（なま）さんと、新見化学工業株式会社（桐生市）の社長で、ハンバーガー店「Ju the burger（ジュー ザ バーガー）」（同市）などを手がける新見直広さんらが出資し、昨年7月に設立された。岩手県出身の栗原さんは、群馬大学入学を機に桐生市に移住。40歳の頃に大好きなビールを自分で作りたいと一念発起し、脱サラして埼玉県のビール醸造会社に就職。その後、同じく桐生での醸造所設立を考えていた新見さんと知り合い、合同会社の設立に至った。

　BRYÜは1階が醸造所とスタンディングバー、2階がJu the burgerと共同経営するレストランとなっている。店舗の内装はコンクリートと木を生かしたデザインで、窓から望む木々の緑が鮮やかだ。

　同社はBRYÜのオープンに合わせて2種類のビールを醸造した。「ゴールデンエール」はほんのりホップが香るさっぱりした味わい。「ベルジャンヴィット」はオレンジの皮、コリアンダーを使用し、スパイシーかつフルーティーで、いずれも飲みやすく仕上がっている。また、繭から抽出したシルク液を酵母の発酵に使用し、“桐生らしさ”を出した。現在は、自社醸造2種類を含む全国各地のクラフトビール6種類をバーで、8～10種類をレストランで提供しており、今後も種類を増やしていくという。バーではグラスでの提供（600円）のほか、好きな4種類を選べる飲み比べセット（1,200円）も。また、1㎖あたり1.2円でビールの量り売りも行っており、グラウラー（持ち運び用の容器）を購入するか持参すれば、テイクアウトも可能だ。

　栗原さんは「店が人と人をつなぎ合わせるハブのような場所になればうれしい。大好きな桐生をもっと楽しい街にしたい」と語る。今後は桐生産の麦やホップの使用を計画しているという。桐生発のクラフトビールをぜひ味わってみて。

住所

桐生市天神町1-4-11

営業時間

1階バー／17：00～21：00
2階レストラン／18：00～23：00

休み

月曜、第3日曜

問い合わせ

1階／090-4849-5952
2階／0277-88-9835