※取材時の情報を掲載しています。新型コロナウイルス感染防止のため直近の状況をご確認の上、外出時期をご考慮ください。

　みどり市や桐生市を流れる渡良瀬川の上流で、スタンドアップパドルボード（SUP（サップ））のツアーが今年から本格的にスタート。主催するアウトドアツアー会社「KANBAI-BASE（カンバイ-ベース）」代表の渡邉純規さんは「地域の良い所を、多くの人に伝えたい」と話し、地元の活性化にこぎだした。

　SUPは平らなボードに乗り、パドルをこいで進む水上アクティビティー。利根川や吾妻川など北毛地域を中心に盛んで、ラフティングと並んで人気がある。

　KANBAI-BASEは、今年4月から渡良瀬川上流を舞台にSUPツアーを企画。10月末まで、午前と午後各1回実施する。小学生から受け入れ、親子で楽しめる新たなレジャースポットになりそうだ。

　実施場所は草木湖や、わたらせ渓谷鐵道水沼駅付近の流れの緩やかな渡良瀬川を選んでいる。渡邉さんは「SUPは水の上を自分の感覚を頼りに進む。体と頭を使って遊ぶので、ストレスの多い現代人のリフレッシュにぴったり」と勧める。

　渡邉さんは伊勢崎市消防本部に所属した元消防士。東日本大震災の緊急援助隊第一陣として福島県南相馬市に赴いた後、仕事や人命について考えることが増え、悩んだ末に28歳で退職。世界的な民間救助トレーニング組織「レスキュー3」インストラクターを目指した。岐阜県のアウトドアツアー会社「アースシップ岐阜」で経験を積みながら2019年にインストラクターの認定を受けた。しかし、コロナ禍で講習会が減ったことや、妻・宏佳さんがみどり市の老舗旅館「神梅館」を5代目として継ぐと決めたこともあり、KANBAI-BASEを昨年11月に設立した。

　「まずは近すぎて見えない『水』という観光資源を、地元の人に知ってほしい」と渡邉さん。現在のツアーはSUPのみだが、今後、他のアクティビティーも取り入れていきたいという。6月末まで群馬県民を対象に料金の割引も実施中だ。初夏の草木湖や渡良瀬川で、新しい体験をしてみては。

住所

みどり市大間々町上神梅275-1 神梅館

実施日

毎日対応

時間

8：30集合12：30解散、12：30集合16：30解散の2回

料金

8,800円（6月末まで群馬県民限定5,500円）
※機材レンタル、入浴代、保険料などを含む。水着とタオルを持参。

対象

小学1年生以上

予約

前日17：00までに申し込む

問い合わせ

090-3145-1884

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