4月17日、中之条町にグランドオープンした「中之条ガーデンズ」。春～秋を中心にさまざまな花を楽しめる庭園は早くも人気を集めている。5月29日から開催する「春のローズガーデンフェア」にも注目だ。

　中之条ガーデンズは約12万㎡の敷地に趣の異なる9つの庭が造られている。プロデュースしたのは、あしかがフラワーパーク元園長で樹木医の塚本こなみさん。デザインはガーデンデザイナーの吉谷博光さん、園芸家の吉谷桂子さんらが行った。渦巻き状の「スパイラルガーデン」、宿根草の「ナチュラルガーデン」、地域の草花を紹介する「ふる里の野山」、食用バラの農園がある「中之条ファーム」などが広がり、春先のクリスマスローズに始まり、花桃や桜、藤、バラ、スイレン、アジサイといった花木、リンゴなどの果樹が楽しめる。

　これからの注目は、世界的なバラの品評会で数多く入賞している園芸家・バラ育種家の河合伸志さんによる「ローズガーデン」の春バラだ。テーマ別の7区画に約400種の植物と1,000本のバラが咲き、バラと組み合わせた草花や、景色を取り込んだ設計も見どころだ。農園では食べられる「食香バラ」を約700本栽培しており、5月29日～6月20日の「春のローズガーデンフェア」では、食香バラを使ったワークショップも実施する（要予約、有料）。

　中之条ガーデンズはJAが運営していた「薬草テーマパーク 薬王園」を中之条町が譲り受け「花の駅 美野原」とし、2016年度から本格的な観光ガーデンに改装を開始。山々や広い空を借景として取り入れ、魅力的に演出した。園内にはレストランや、オリジナル商品が並ぶ売店もある。

　昨年度は準備期間として無料開放したところ、バラが見頃となった6月には3万人の来場者があった。運営する中之条町花のまちづくり課係長・中沢一さんは「いつ来ても新しい発見がある、変化に富んだガーデンです。ぜひ中之条の自然と花々を楽しんで」と来場を呼び掛けている。

庭園はいずれも昨年6月の様子

住所

中之条町折田2411

営業時間

9：00～17：00

料金

入園料 4～6月／大人400円～1,000円、小中学生200円～500円、未就学児無料
※季節や花の状況により変動。

休み

年末年始

問い合わせ

0279-75-7111