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日本の原風景が残る南牧村の集落に
68年の時を超えて共同浴場が復活
2018.09.21
WEEKLY TOPIC  南牧村  西毛

 60%以上が高齢者という、高齢化率日本一の南牧村。そんな過疎が進む村の最奥にある、日本の原風景が残る集落・星尾地区に、昭和25年まで存続していた共同浴場が68年の時を超えて復活した。

資金集めから改装まで自前で実施

 中心的な役割を果たしたのは、11年前に南牧村の自然に魅せられて千葉から移住してきた、星尾地区で民宿「かじか倶楽部」を経営する米田さん。かねてから、若者が定住するための雇用を創出して、これまでお世話になった南牧村を少しでも活気づけたいと考えていた。

 昨年秋、そんな米田さんの思いに賛同する12人のメンバーとともに、「星尾温泉プロジェクト」を発足。築200年の民家を手作業で改装し、源泉の引き込みや浴室の増築などを、職人の手を借りることなく全て自分たちで行った。

 特筆すべきは、廃材を原料とする薪(まき)ボイラーの設置。購入資金を調達するため、クラウドファンディングサービスを通して支援金を募り、達成率116%という大きな成果を上げることに成功した。

効能豊かな源泉と郷土料理が魅力

 昔から「木の葉石の湯」と呼ばれる源泉は、石灰華段丘が形成された同地区の山麓から湧き出る、多量の炭酸カルシウムを含む塩水鉱泉。大正2年の文書「鉱泉発見ノ由来」には、「天然の奇跡を世に紹介し、保養湯として湯浴療のできる設備を施し開場する」と記されている。

 館内には、地場産の新鮮な野菜を使った郷土料理を振る舞うレストランを併設。また宿泊は、すぐ近くにある米田さんが営む古民家民宿「かじか倶楽部」が対応する。星尾地区の存続をかけた米田さんの挑戦は、いよいよこれからが本番だ。

データ
星尾温泉 木の葉石の湯 オープン

南牧村星尾1162


11:00~20:00


大人1,000円、小学生以下500円、3歳以下無料
※入湯税を含む。


月曜(レストランは毎週月曜と隔週火曜)


代表の米田さん 090-1558-2899


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