フレッシュな果物を使用したスイーツのブームが続いている。この1年は県内でも新店舗が次々と誕生。フルーツサンドに始まり、和スイーツやフルーツを加えたマリトッツォといった新ジャンルも登場する中で、人気の2店舗を取材した。

　「フルーツ大福 果実堂」は、今年2月に前橋市西片貝町にオープンしたフルーツ大福専門店。県内にダイニングバー「炭火焼ワインバルLom」を展開する株式会社Lomが、コロナ禍におけるテイクアウトの新業態として手がけた。

　オープン当初は予約しなければ買えないほどの人気で、半年を待たず7月に安中市の商業施設「MISAWAテラス」内に2店目をオープンした。その人気の秘密は、大福に使用する果物の品質と種類の多さだ。前橋青果市場から旬の最高級果物を直接仕入れ、13種類以上の大福を販売する。白あんと果物を包む餅には、粒子の細かい餅粉「羽二重粉（はぶたえこ）」を使用。ジューシーな果物と相まって、とろけるような食感に仕上がっている。また、ミカン（380円）やイチジク（580円）、キウイフルーツ（グリーン480円、ゴールド580円）などは丸ごと1個を包んでおり、付属のナイロン糸で切ると現れる鮮やかな断面がSNSで話題となっている。

断面が目にも鮮やかな果実堂のフルーツ大福

フルーツ大福 果実堂 前橋本店

　今年4月にオープンした伊勢崎市田部井町の「キャトルカフェ＆ドーナツ」は、手作りドーナツを開いて生クリームを挟み、季節のフルーツをあしらった「マリトッツォドーナツ」が話題だ。「オープン前に試作品をインスタグラムにアップしたら反響が大きく、メニューに取り入れました」とオーナー。今は鮮やかな緑色の「シャインマスカット」（561円）や、四季の果物を添えた「キャトルセゾン」などを販売している。

　同店のドーナツは基本の生地が甘くなく、生クリームとの相性は抜群。味はもちろん、見てかわいいと感じられる商品を考えているといい、ショーケースにはマリトッツォを含む約20種類の華やかなドーナツが並ぶ。現在はテイクアウトのみで営業。

キャトルカフェ＆ドーナツのマリトッツォドーナツ

キャトルカフェ＆ドーナツ

住所

前橋市西片貝町1-304-13

営業時間

10：00～19：00

休み

無休

問い合わせ

027-257-0380

【Instagramアカウント名】kajitsudou.daifuku

住所

伊勢崎市田部井町3-2017

営業時間

11：00～18：00

休み

水・木曜

【Instagramアカウント名】quatre_cafe_donut_