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千代田町に宿坊、1月下旬開業
新たな観光資源として期待高まる
2022.12.23
WEEKLY TOPIC  千代田町  東毛

 千代田町新福寺にある「宝林寺」の境内に1月下旬、宿泊施設「TEMPLE STAY ZENSŌ」がオープンする。県内では数少ない宿坊、寺ならではの空間や体験が楽しめるとあって注目を集めそうだ。

カジュアルに楽しめる現代版の宿坊
千代田町初の宿泊施設として期待も

 円窓を設けた玄関を抜けると、和室2間の落ち着いた空間が広がる。ウッドデッキからは自然豊かな景観が見渡せ、その手前にある土間にはペットが滞在できるほか、ワークスペースも設置。室内には仏教版のボードゲームなどが置かれ、随所に禅の要素を感じさせつつも堅苦しくないカジュアルな雰囲気を醸し出している。

 約700年の歴史を持つ宝林寺は、日本三大禅宗の1つである黄檗宗(おうばくしゅう)の禅寺。安置する仏像8躯が県の指定重要文化財で、邑楽館林地域の歴史を知る上で欠かせない名刹(めいさつ)だ。宿泊施設は、同寺の副住職である海野峻宏(うみのしゅんこう)さんが手掛ける。海野さんは大学を卒業後、仏門へ入るも一般企業に就職し、現在も寺に従事する傍らで全国のゲストハウスや寺泊施設の立ち上げに携わっている。そんな中、若年層を中心とした寺離れに加えて、同町に宿泊施設が1件もないという状況から、今回の開業を決めた。

 同町といえば、昨年度は県内でふるさと納税の寄付額が1位。今年度は同施設の宿泊補助券が返礼品に採用されるなど、観光資源として町の期待も高い。

プライベートタイムや自然体験を満喫

 施設の利用は1日1組限定(6人まで)、料金は1人8,000円~。食事の提供は行わないが、施設内にキッチンやピザ窯、BBQ設備をそろえる。食料は持ち込みができ、栗やユズなど寺に自生する食材を楽しむことも可能。また、事前予約すれば写経や坐禅が体験できる。

 「ホテルや旅館にはない一ひねりした施設になっています。自分自身と向き合い、角が丸くなるような時間を過ごしてもらえたら」と海野さん。日常の喧騒から離れたい時や何かのきっかけづくりに同施設を利用してみては。

データ
TEMPLE STAY ZENSŌ

1月下旬


千代田町新福寺704-7


下記から公式サイトの問い合わせフォームへ


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