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元本屋を改装したブックカフェ開店
みなかみの駅前に活気呼び込む
2022.12.16

ブックカフェ「Walk On Water」

 みなかみ町鹿野沢で、閉店した本屋を再生したブックカフェ「Walk On Water」(WOW(ワオ))が、11月25日にオープンした。

みなかみ町唯一の本屋
地元住民も観光客も集まる場所に

 WOWを運営するのは、同町の魅力をウェブメディアで発信する「GENRYU」。代表の澁澤健剛さんは「本との出会いが世界を広げてくれる」という考えから、町に本屋が1軒もないことを残念に思っていた。

 そこで自ら本屋の出店を計画し、店を構えるなら駅周辺のにぎわいを取り戻したいと立地にこだわって物件を探した。そうした中で、約15年前に閉店した駅前の本屋「宇津木書店」の所有者と巡り会い、店舗を借りることができた。

 30年以上にわたり住民に愛された本屋に敬意を表し、外観には手を加えず、残されていた本棚などもそのまま利用。地元の人が集まりやすく、観光拠点にもなる店を目指す。並ぶ本は「山」「旅」「街」をテーマにしたもの、子供も楽しめる絵本や図鑑など約300冊。併設したカフェには、おにぎりを販売する「futamimi」と、海外の料理を提供する「旅する台所」が日替わりで出店する。futamimiではみなかみ産の米、水、舞茸(まいたけ)を使った「まいたけ炊込みおにぎり」(280円)、旅する台所ではコーヒーとの相性が抜群な「りんごのバスクチーズケーキ」(450円)が人気だ。

ブックカフェ「Walk On Water」

リノベーションで温泉街を再生

 WOWは開店に際し「水上温泉リノベーションまちづくり実行委員会」のサポートを受けた。同委員会は、温泉地の商店街を再生するため、2017年に有志により組織。既存の建物を利用して起業したい人を支援しており、「WOW」は7店目となる。

 ほかにも産官学金が連携し、廃館した温泉旅館の従業員寮を活用する「旧ひがき寮再生プロジェクト」も進行中で、10月には「ミニ廃墟再生マルシェ」を開催し好評を得た。既存の物に新たな魅力をプラスして活性化の風を起こしているみなかみ町。観光に出かけたら、大自然の恵みとともに町の魅力にもぜひ触れてみて。

10月に行われた「ミニ廃墟再生マルシェ」の様子

データ
Walk On Water

みなかみ町鹿野沢1-16


11:00~17:00


月・火曜、隔週日曜 ※当面は不定休。


minakami.genryu@gmail.com


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