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TOPIC
生まれ変わる前橋の広瀬川河畔緑地
レンガの道やベンチで憩いの空間に
2022.05.06
WEEKLY TOPIC  中毛  前橋市

 前橋市の中心部を流れる広瀬川の河畔緑地再整備事業が3月末、一部区間の約200mで完了した。休憩スペースや照明による演出を充実させ、ゆったり過ごせるスポットへと生まれ変わっている。

開放的なデザイン、夜は照明の演出も

 今回、整備が完了したのは前橋文学館周辺。ベンチが52か所に、川を眺めながら飲食ができるカウンターテーブルが15か所に設置され、それぞれに間接照明が取り付けられた。車道と歩道は、レンガ敷きで一体化され、視覚的な広がりが生まれている。レンガは“生糸のまち”にちなみ、生糸を保管したレンガ蔵のイメージから採用された。レンガには市出身の詩人・萩原朔太郎の詩の一節も刻まれ、夜には川面を眺めながら、幻想的に照らされた歩道を歩くことができる。

民学官で連携した空間づくりを実施

 再整備事業は、市が2019年に策定した、民間主体のまちづくりを推進する指針「前橋市アーバンデザイン」に基づいて進められているもの。前橋を代表する水辺空間を整備することで、民間主動のイベント開催や、訪れる人の滞留時間の増加などを目的としている。

 整備にあたり、市は前橋工科大学の堤洋樹准教授と協力。地域住民らが参加するワークショップを開催すると、休憩場所の少なさや夜の暗さが課題として挙がった。これらの解消を含め、同大学の杉浦榮准教授が中心になり全体のデザインに取り組んだ。

 整備に関連した民間による活動も活発だ。まちづくり団体「前橋デザインコミッション(MDC)」では、歩道のレンガに有料で希望者の名前を刻む取り組みのほか、河畔緑地に設置するレンガや樹名板を作るワークショップなどを行ってきた。MDCの企画局長・日下田伸さんは「整備やワークショップが、まちに愛着を持つきっかけになれば」と話す。

 市は今年度、芝生広場の設置を予定している諏訪橋下流の区間で工事を始める。整備された広瀬川河畔緑地で、前橋のまちなかの魅力を再確認してみて。

データ
広瀬川河畔緑地再整備事業

前橋市千代田町


交水堰(ぜき)付近~久留万橋


交水堰付近~諏訪橋付近


ライトアップ/日没~日の出 ※樹木のライトアップは日没~21:00。


前橋市 市街地整備課 027-898-6962


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