群馬よみうり
群馬を楽しむ情報マガジン「タウンぐんま」


WEEKLY
TOPIC
前橋ゆかりの写真家・小原玲さん
追悼写真展、12日から開催
2022.03.04
WEEKLY TOPIC  中毛  前橋市

 前橋ゆかりの動物写真家で、昨年11月に亡くなった小原玲さんの写真展「地球温暖化、環境の危機に警鐘鳴らす 小原玲 最後の伝言」が、12日からアクエル前橋で開かれる。4月10日まで。

報道カメラマンから動物写真家へ

 小原さんは1961年に東京都で生まれ、父の仕事の関係で幼少期から高校卒業までを群馬県で過ごした。中学生の時に父が亡くなり、遺品のカメラで写真を撮り始めると、前橋高校時代に教室で撮影した1枚が高校生対象の出版社写真コンテストでグランプリに輝いた。当時の同級生で写真展実行委員の小山田尚代表は「小原さんはとにかく写真小僧で、写真を通じて周りと仲良くなっていた」と振り返る。大学卒業後は写真週刊誌「フライデー」のカメラマンとして活躍。その後フリーに転向し、湾岸戦争や天安門事件などを取材するも、多くの悲しみや死を撮影することに苦悩するようになっていった。

 一時はカメラを捨てることも考えた小原さんを救ったのが、流氷の上で撮影したアザラシの赤ちゃんだった。そのかわいらしさに夢中になってシャッターを切ったことで写真の楽しさを思い出し、動物写真家へと転向。アザラシやシロクマの赤ちゃんを始め、シマエナガ、リス、マナティーなどを撮影してきた。

前橋高の同級生が写真展企画

 写真展は、がんを打ち明けた小原さんに前橋高校の同級生が3月の開催を約束していたもの。小原さんが亡くなった後も、同級生有志がクラウドファンディングで資金を集め、出版社などに写真の提供を呼びかけ準備を進めた。会場には動物の写真を中心に、高校時代や報道写真家時代の作品も含め約100点が並ぶ予定だ。小原さんの妻で作家の堀田あけみさんによるミニトークも計画している。

 小山田さんは「小原さんはあえてかわいい動物の写真を見せることで、地球環境や身近な自然の大切さを伝えてきた。その遺志や、彼の生き様を知ってほしい」と語る。写真家・小原玲さんの原点である前橋で、彼の伝言に耳を傾けてみて。

データ
小原玲 最後の伝言

3月12日~4月10日
10:00~18:00(4月10日は17:00まで)


アクエル前橋 2階


前橋市表町2-30-8


入場無料


前橋高校54会有志 事務担当・阿部さん 080-3089-7438


この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

エリア別 WEEKLY TOPIC

西毛 中毛 東毛 北毛 その他

WEEKLY TOPIC アクセスランキング

DAILY WEEKLY TOTAL

キーワード

タウンぐんま公式 facebook
特集
秋を楽しみたい全ての人に
シリーズ:スポーツ[ゴルフ]


タウンぐんま公式facebookいいね!を押して旬で役に立つぐんまのニュースをゲットしよう!
© Gunma Yomiuri All rights reserved.