上毛かるたを題材にした市民参加型のまち映画「おかめきけ 群馬発！～上毛かるた奮闘記～」が、1月28日からイオンシネマ高崎とイオンシネマ太田で上映される。

　東京から群馬へ引っ越してきた小学生が上毛かるたを通じて友情や地域愛を育む様子を描いた同作。コロナ禍の現状をリアルに映しながらも、力強く生き抜く子供たちの姿に心動かされる青春物語だ。

　地域の歴史や観光資源をテーマに地元市民や行政と協働しながら作り上げていくまち映画。同作のプロデューサーである阿野剛士さんは「コロナ禍でさまざまな制限がなされる中、映画を通して明るい話題を届けたい」との思いから、今回の映画製作を決意した。上毛かるたを題材にしたのも「県民なら誰もが知っているため作品に入り込みやすいと思った。かるたは全国的にも有名なので、群馬のPRにつながれば」と話す。監督は、県内で数多くのまち映画を手掛けてきた藤橋誠さんが務めている。

　一昨年に開催したオーディションには330人の応募があり、その中から県内に住む33人をキャスティングした。製作には過去のまち映画に携わったメンバーも協力し、感染対策を講じながら撮影に臨んだという。また、製作の資金集めにはクラウドファンディングなどを活用した。

　タイトルの「おかめきけ」はかるたの役札5枚から取ったもので、物語も主人公が移り住む藤岡市と役札の5市（太田、高崎、伊勢崎、桐生、前橋）を舞台に繰り広げられる。美しさにこだわった映像と、藤岡市在住のシンガーソングライター・中山姫李さんが歌う主題歌「あさきゆめみし」も作品の大きな魅力になっている。

　主人公・森川美桜役を演じる町田和子さんは「群馬の魅力を感じられる作品です。コロナで疲れている人も多いので、この映画を見て元気になってもらえたら」と呼び掛ける。1月29日は太田で、2月5日は高崎にて舞台あいさつを行う予定だ。上毛かるたをテーマに紡がれる群馬発の物語に注目してみよう。

上映日

1月28日（金曜）～2週間の上映予定

上映館

イオンシネマ高崎／高崎市棟高町1400 3F
イオンシネマ太田／太田市石原町81 2F

料金

一般1,800円、小中学・高校生1,000円ほか
※開映時刻は各劇場の公式サイトを参照。

【HP】イオンシネマ高崎／イオンシネマ太田