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太田市産バナナもうすぐ初出荷
鳳凰ゴルフ倶楽部が新事業
2022.01.13
WEEKLY TOPIC  太田市  東毛

 太田市北部運動公園に隣接する「鳳凰(ほうおう)ゴルフ倶楽部(くらぶ)」の敷地で、バナナが初めての実りを迎えようとしている。

ゴルフ場そばにビニールハウス建設
ブランド名は「ほうおうバナナ」

 高さ6.5m、面積約1,000㎡の大きなビニールハウスが、ゴルフ場敷地の南東側斜面、「ほうおうファーム」と名付けた農場に立つ。その中で、真冬にもバナナが大きな葉を茂らせているとは、なかなか想像できないだろう。ハウスの中にはバナナの他に、試験栽培のパパイヤやコーヒー、パイナップル、マンゴーも植え付けられ、南国農産品の見本市のようだ。

 バナナは成長が早く20度~30度の間で温度管理されたハウスで育てると、約14か月で最初の収穫ができ、その後は通年で実がなる。ほうおうファームでは、2020年12月に植え付けたため今年2月が初の収穫期。収穫したバナナは追熟を経て「ほうおうバナナ」のブランドで店頭に並ぶ。現在は市内の道の駅やスーパー、直売所での販売に向け調整中だ。

甘くねっとりした食感
生食のほかバナナジュースにも

 ファームを管理する中神洋二さんは、千葉大学園芸学部を卒業し、中国やベトナムで野菜やバナナの栽培を指導。その後、福島県広野町の職員として、東日本大震災からの復興を目指した台湾バナナ系「グロス・ミッシェル」の栽培に携わった。ほうおうバナナもこの品種で、中神さんは「ねっとりもっちりとした食感で、糖度25度と甘く、青臭さもない。生食はもちろん、バナナジュースにもぴったりです」と話す。

 太田資源開発株式会社が運営する同ゴルフ場は、2018年に民事再生を申請、経営再建の中で新事業として農業を始めた。廃木材をリサイクルしたウッドチップなどを活用し、農場をバナナが好む水はけの良い土壌にしている。中神さんは「子供たちの学習やバナナ生産を目指す人の見学にも協力していきたい」と話す。

 初の収穫は1万8000本以上を見込み、ゴルフ場内やファーム敷地内での定期的な販売も予定している。もうすぐ味わえる太田市産のバナナを、楽しみに待とう。

データ
「ほうおうバナナ」が収穫間近

太田市北金井町903


鳳凰ゴルフ倶楽部 総務部 0276-37-2163


※販売は2月下旬以降の予定。

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