中島美嘉

　1990年より続く「音楽のある街 高崎」を象徴するイベント「高崎音楽祭」の開催が2年ぶりに決定した。9月20日から10月5日にかけ、多彩なジャンルの音楽家がパフォーマンスを披露する。チケット発売を7月15日に控えた同祭を紹介する。

　昨年はコロナウイルス感染拡大防止のため、31年の歴史上初めて中止となった高崎音楽祭。32回目を数える今回は、感染防止策を施して開催する運びとなった。同祭事務局は「ジャンルにとらわれない“音楽の祭典”としてのあり方は変えず、幅広い出演者・団体が参加する。たくさんの人に、音楽やアーティストが持つパワーを改めて感じてほしい」と話す。

　同祭は出演者に、高崎ならではのプログラムを依頼し、アーティストも通常のツアーとは異なる編成で応え、新たな一面を見せてくれる。例えば、開幕を告げる「中島美嘉×沼尻竜典×上村文乃 with トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア」は、2部構成のコンサート。第1部では、チェロと吹奏楽器にドラムスやエレキギターが加わる珍曲、フリードリッヒ・グルダ「チェロ協奏曲」を演奏。第2部では歌手の中島美嘉が「雪の華」などをオーケストラの演奏で歌い上げる豪華なステージになる。

沼尻竜典

上村文乃

　また、初めて実施する0歳から入場できるオーケストラコンサート「高崎こどもコンサート」は、同市出身でCM音楽やNHK・Eテレの音楽番組を手掛ける吉田ゐさおがプロデュースし、音楽祭を締めくくる。

　ほかにも例年好評の「ゴスペラーズ ビッグバンドコンサート」は2days公演（同公演のみチケットが8月28日発売）。ジャズ界の重鎮・渡辺貞夫や、ラテン・ジャズ・ビッグバンドの熱帯JAZZ楽団とシンガー・福原みほら10組の公演が発表されており、さらに近日中に第2弾アーティストが公開される。

　前回2019年の開催時は、新設された高崎芸術劇場の誇る音響や、工夫を凝らした演出が来場者に好評を博した。コロナ禍で余儀なくされた休止を「充電期間」とし、どのような形で「音の楽しみ」に昇華されるのか、会場で体感してみよう。

ゴスペラーズ

熱帯JAZZ楽団

《出演者（第1弾公開）》

◆中島美嘉×沼尻竜典×上村文乃  with トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア
◆群馬交響楽団・伊藤文乃
◆シャローネシンガーズ
◆熱帯JAZZ楽団 with 福原みほ
◆ゴスペラーズ
◆押尾コータロー×DEPAPEPE
◆仲道郁代
◆民謡クルセイダーズ
◆渡辺貞夫
◆吉田ゐさお with ぴーかぶぅオーケストラ

問い合わせ

高崎音楽祭実行委員会 027-322-9195

【HP】http://www.takasakiongakusai.jp/