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新生「原美術館ARC」が誕生
現代美術の魅力伝える拠点 渋川に
2021.06.04
WEEKLY TOPIC  中毛  渋川市

奈良美智「My Drawing Room」2004/2021年

 かつてのハラ ミュージアム アークが東京・品川の原美術館と統合し、4月に「原美術館ARC(アーク)」としてリニューアルオープンした。現在は記念展として美術の楽しみを伝えるコレクション展を開催中だ。

東京・品川の原美術館が統合
半年の改修を経て再オープン

 「原美術館ARC」の前身は東京・品川の私立美術館「原美術館」と、1988年にその別館として渋川市の伊香保グリーン牧場に隣接しオープンした「ハラ ミュージアム アーク」だ。公益財団法人アルカンシエール美術財団(原俊夫理事長)が運営し、現代美術を中心に多くの作品を展示してきた。原美術館の老朽化のため群馬での両館の統合を決定。2020年秋からの改修工事を経て今年4月24日、「原美術館ARC」として新たな歩みを始めた。

 リニューアルといっても、建築家・磯崎新が設計した展示室3棟と、特別展示室「觀海庵(かんかいあん)」を軸にした構成は変わらない。半年間で展示室の扉や床、屋根など、目立たないが来館者を迎える大切な部分を補修し、次世代へつなぐ準備とした。

ジャン=ミシェル オトニエル「Kokoro」2009年

ジム ランビー「トレイン イン ヴェイン」2008年

「虹」テーマのコレクション展 開催
品川の作品も渋川へ“引っ越し”

 開催中の展覧会「虹をかける:原美術館/原六郎コレクション」は、現代美術作品と古美術、合わせて約60点が並ぶ。財団名の和訳であり、多様性や共存、平和の象徴でもある「虹」をテーマに、性別や国籍が異なるアーティストの多様な表現を楽しめる。

 また、品川で展示されていた大型の常設作品で、可能なものは“引っ越し”を行った。例えば、奈良美智「My Drawing Room」は、展示室内の一角に収まり長期展示となった。統合を機に“日本のヘソ”渋川の地に設置された鈴木康広「日本列島のベンチ」など新たな見どころも。

 青野和子館長は「美術館での『優れたオリジナル作品との出会い』は何物にも代え難いもの。五感を刺激される体験を、多くの方々と共有するため、感染防止対策をして開館を続けていきたい」と話す。統合した原美術館ARCに、ぜひ訪れてみて。

鈴木康広「日本列島のベンチ」2014/2021年

データ
原美術館ARC

展覧会「虹をかける:原美術館/原六郎コレクション」

第1期/9月5日(日曜)まで
第2期/9月11日(土曜)~2022年1月10日(月曜、祝日)


渋川市金井2855-1


9:30~16:30


入館料/一般1,100円、高校・大学生700円、小中学生500円、70歳以上550円 ※伊香保グリーン牧場とのセット券あり。


木曜(祝日、8月は開館)、展示替え期間、1月1日


0279-24-6585


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