群馬よみうり
群馬を楽しむ情報マガジン「タウンぐんま」


WEEKLY
TOPIC
大間々の歴史漂う築100年の土蔵
陶磁器販売で人気、4月にカフェ開業
2021.03.25
WEEKLY TOPIC  みどり市  東毛

 みどり市大間々町で江戸時代から続く商家の歴史ある建物群を利用し、土蔵に眠っていた陶磁器を販売する「蔵人新宇(くら ーとあらう)」が話題だ。地域探訪の拠点を目指して、4月29日には土蔵4棟のうちの1棟を改装しカフェをオープンする。

大正~昭和のレトロ陶磁器を販売
手頃な価格で人気スポットに

 国道122号に面した広い敷地に連なる土蔵や母屋の建物群が「蔵人新宇」だ。一番奥の陶磁器倉庫には大正時代から戦後までに作られたレトロな瀬戸物が所狭しと並ぶ。普段使いの茶わんや皿、湯飲みなどが中心で、年配者には懐かしく、若い人には新鮮に映る。1点300円~1,000円ほどの手頃な価格がメインで、多くの人が訪れる人気スポットになった。

 「蔵人新宇」を運営するのは、火薬や土木資材などを扱う「新宇商店」代表の新井規夫さん。2017年、傷んだ土蔵の調査が事業のきっかけだった。新井さんの祖父・宇四郎の代に陶磁器を扱っていたが、戦後はもう1つの家業の火薬・土木資材販売に注力し、土蔵と中の大量の仕入れ商品はそのままになっていた。

 新井さんは「蔵も器も地域の歴史を残すもの。捨てるのではなく生かそう」と蔵の改修を決めた。“蔵出し”となった陶磁器を、2019年8月の大間々祇園まつりに合わせて試験販売し好評だったことから、2020年4月から本格的に販売を始めた。

100年を経た蔵を次の100年へ
「Cafe蔵八」4月29日オープン

 4月オープン予定のカフェは、1916年(大正5年)建設の「3号蔵」を改装。店舗名は土蔵と曾祖父・宇八の名から「Cafe蔵八」に決めた。2階にはイベントスペースも設ける。新井さんは「蔵を活用し、これまでの100年から次の100年へつなげたい。大間々散策の中で落ち着いたひとときを過ごしてもらえたら」と話す。

 「蔵人新宇」は3月27、28日に「在庫僅少品フェア」を行い、以降カフェ準備のため約1か月休業して4月29日に再開予定(詳細はホームページに掲載)。大間々の歴史を感じに、訪ねてみてはいかが。

データ
築100年の土蔵を活用した「蔵人新宇」

みどり市大間々町大間々1050


3月27日、28日、4月29日以降 通常営業


ショップ10:00~16:00
※4月29日以降 カフェ11:00~17:00(16:00L.O.)


3月26日、3月29日〜4月28日休み
4月29日以降は月・火曜休み(祝日は営業)


0277-73-5656


この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

エリア別 WEEKLY TOPIC

西毛 中毛 東毛 北毛 その他

WEEKLY TOPIC アクセスランキング

DAILY WEEKLY TOTAL

キーワード

タウンぐんま公式 facebook
特集
秋を楽しみたい全ての人に
シリーズ:スポーツ[ゴルフ]


タウンぐんま公式facebookいいね!を押して旬で役に立つぐんまのニュースをゲットしよう!
© Gunma Yomiuri All rights reserved.