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生き生きとした動物彫刻がお出迎え
「はしもとみお 木彫展」館美で開催中
2025.08.08
WEEKLY TOPIC  東毛  館林市

鳥羽水族館にいるラッコがモデルの新作メイちゃん(ラッコ)とキラちゃん(ラッコ)。

動物たちの姿を温かみのある木彫作品で表現する彫刻家・はしもとみおさんの展覧会が、群馬県立館林美術館で9月23日まで開催されている。

“命を形に残す”彫刻

シュウくん(クマ)はおなか部分に座ることができる。

はしもとさんは1980年兵庫県生まれ。
幼少期から獣医師を志していたが、15歳のときに阪神・淡路大震災を経験。
その際に近所で飼われていた犬や猫が1匹もいなくなってしまったことをきっかけに「命を形に残したい」と彫刻家になることを決意し、木彫制作を始めた。

タンバリン(丹波竜)は裸足で彫刻の上を歩くという貴重な体験も。

作品はこの世界に生きている、または生きていた動物たちをモデルにしていて、一瞬の表情や動きを切り取った彫刻は、まるで命が宿っているかのよう。
制作時には、「この子にもう一度出会えるように」と願いを込めながら、素材であるクスノキをノミと木槌(きづち)、彫刻刀で手彫りしている。

動物たちに会いに行ける展覧会

絵日記「あしたやさしくなれますように」の描き直し原画も初公開する。

同館には学生の頃に来て感動したという、はしもとさん。
「いつか、ここで作品を展示したいと思っていたので夢がかないました」と笑顔を見せる。
館内には猫や犬、鳥、魚、ラッコといったさまざまな動物が暮らす自然や、生活のシーンをイメージした空間設計がされ、まるで彼らの世界を旅しているような気分に浸ることができる。
また肉球マークがある作品には触れることができるので、木の質感や造形を肌で感じることも。
動物たちとの特別なひとときを過ごしに足を運んでみて。

日常を切り取ったかのような、生き生きとした展示が楽しめる。

「展覧会というよりも、動物たちに会いに来る感覚でぜひ遊びに来てください」とはしもとさん(7月18日取材時撮影)。

データ
はしもとみお 木彫展 ~いきものたちとの旅~

9月23日(火曜、祝日)まで 9:30~17:00


群馬県立館林美術館


館林市日向町2003


一般830円、高校・大学生410円、中学生以下無料


月曜(祝日は開館)、9月16日


群馬県立館林美術館 0276-72-8188


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