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絢爛豪華な屋台8台が繰り出す
「世良田祇園まつり」7月22日開催
2023.07.21
WEEKLY TOPIC  太田市  東毛

 太田市の世良田公園で7月22日に「世良田祇園まつり」が開かれる。450年以上の歴史を持つ地域の祭りで、コロナ禍の中止を経て4年ぶりの開催。実行委員会を中心に準備を進めてきた地元の人たちは、気合十分で本番を迎える。

450年以上の伝統ある祭り
クライマックスに打ち上げ花火も

 同まつりの一番の見所は絢爛(けんらん)豪華な屋台。今年は8台が17時頃、各地の屋台庫から八坂神社を目指して運行を始める。18時に八坂神社前で安全祈願手打ち式が行われた後、同神社から東に400mほどの世良田公園に向かう。いずれも高さ5m以上と、迫力ある屋台が公園に並び、それぞれのお囃子(はやし)を披露する。

 屋台を迎える公園では、特設ステージで「上州ろう太鼓 心響」などによる演奏が行われ、そろった屋台の前で地元の人たちが民謡「世良田小唄」に合わせて踊りの輪を作る。今年は高校生2人が師と共に小唄の三味線を演奏するため、練習を重ねてきた。高校生奏者の1人、髙橋愛梨さんは「子供からお年寄りまで小唄で一つになれたら」と演奏に心を込める。クライマックスに再び屋台のお囃子演奏が行われ、打ち上げ花火が夜空を彩る。

かつて「関東三大祭」のにぎわい
一度は途絶えたが復活し伝統をつなぐ

 世良田祇園まつりは、八坂神社の祭りが発祥で、1565年の文献に記録が残る。往時は「関東三大祭」とも言われ、群馬県内や埼玉県から多くの人を集めた。昭和30年代に世良田村が尾島町と境町に分村合併したことなどから行われなくなったが、尾島町が太田市と合併後に屋台が市の文化財になり改修されたことを契機に気運が高まり、2011年に復活した。

 コロナ禍の中止を挟み、復活後10回目になる今年は、屋台の準備や世良田小唄の踊りの講習会を開くなど、入念に準備を進めた。実行委員会の相澤邦衛会長は「子供たちに地元に伝統ある祭りがあることを伝えたい」と意気込む。各地で祭りが復活するこの夏、歴史ある世良田祇園まつりに出かけてみてはいかが。

データ
世良田祇園まつり

7月22日(土曜)17:00~21:00 荒天中止 ※周辺交通規制あり。


世良田公園


太田市世良田町1552-1


入場無料


世良田祇園まつり事務局 0276-52-1002


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