4月11日(水曜)から17日(火曜)までの7日間、高崎スズラン地下2階の大催事場に横浜中華街の有名店がやってくる。高崎と横浜間はJR湘南新宿ラインで1本でつながっているとは言え、中華ファンでもない限りは群馬県民が頻繁に行く機会はないのではないだろうか。また横浜まで行ったとしても中華街の有名店ともなれば長蛇の列ができており、並ぶことに嫌気がさす人も多いのでは。そこで、ぜひこの機会に高崎スズランの横浜・中華街展へ足を運んで本場を味わってみてはいかがだろうか。今回の目玉は、有名店が作る「炒飯特集15選」と毎日2回開催される「炒飯食べ放題」。チャーハン以外の注目グルメもたくさん並ぶので、あわせて詳しく紹介する。
芸能人・野球選手が頻繁に訪れる銘店 「牡丹園」
最初に紹介するのは中華大通りから1本外れた香港路にある、知る人ぞ知る広東料理のお店「牡丹園」。横浜DeNAベイスターズの野球選手や芸能人など、著名人がよく訪れるお店としても有名で、店内は写真やサイン色紙が所狭しと飾られている。ランチ時は満席でお断りされることもしばしば。そんな牡丹園が作る炒飯は、フカヒレを贅沢に使ったフカヒレ姿煮炒飯(3,240円)、ピリッと辛みのある深い味わいのチャーシューとレタスのXO醤炒飯(1,080円)、1度で2度美味しい! 二色炒飯(1,296円)、小柱とトビッコの黒炒飯(972円)、五目炒飯(864円)の5種類だ。何を食べてもハズレがないという銘店の本気炒飯、食べないという選択肢はもはやないだろう。
至極の創作広東料理店 「愛香楼」
次に紹介するのは元町中華街駅近く、南門シルクロード、横浜大世界のわきにある「愛香楼」だ。中華街にありながらどちらかというと居酒屋の雰囲気のお店で、広東創作料理が食べられる。和と中華、フレンチと中華の融合など、アイデアが多彩であり、他では味わえない個性的な料理になっている。そんな愛香楼の炒飯は、豚の醤油炒飯(1,080円)、海鮮生姜炒飯(972円)、冬瓜と貝柱のスープ炒飯(1,080円)、渡り蟹のスープ炒飯(1,296円)、チャーシュー炒飯(972円)の5つだ。アイデア光る創作炒飯ならココを選べば間違いない。
点心品評会で金賞! 中華街が認めた味 「四五六菜館」
最後は、創業1961年で市場通りに店を構える上海料理の名店「四五六菜館」だ。横浜中華街フードフェスティバル美食節『点心品評会』で「四五六小籠包」が金賞を受賞し、お昼の人気情報バラエティ番組でも紹介された銘店である。四五六シュウマイや四五六チャーシューなどメニューは多く、子供から年配者まで、幅広い年代に親しまれている。そんな四五六菜館の炒飯は、エビミソ入り海鮮スープ炒飯(1,300円)、エビチリ炒飯(1,296円)、蟹炒飯(970円)、牛バラ炒飯(1,080円)、麻婆豆腐炒飯(1,300円)の5種類。名店が作り出す王道炒飯をぜひこの機会に味わってほしい。
催事開催期間中はイートイン営業もしており、毎日11時から17時まで(4月17日最終日は14時まで)は店内で食べることもできるため、複数種類を買って食べ比べるという贅を尽くすこともできる。またテイクアウトもできるため、自宅で本格中華を味わう豪華ディナーを楽しむこともできる。それぞれ違う種類の本場炒飯を食べながらの家族団らんは、盛り上がること間違いなし。
とにかく量を食べたいという猛者に朗報だ。なんと1人前1,000円で炒飯が心ゆくまで味わえる「炒飯食べ放題」を期間限定で開催する。4月11日から16日(4月17日最終日はなし)、①10時から11時まで、②17時30分から18時30分と1日に2回、先着30人に限り参加できる。炒飯はもちろんのこと、さらに3種類のサブメニュー(麻婆豆腐・キノコあんかけ炒め・高菜スープ)も選べる。シンプルな炒飯だけでなく、麻婆豆腐をかけて麻婆炒飯にするなどサブメニューと組み合わせて食べることもできるのもポイントだ。1杯を500円くらいと想定すると2杯以上食べれば元が取れる計算になる。サブメニューも加えて考えると、これは間違いなくお得だ。大食いに自信がある人、様々なチャーハンを食べたい人は積極的に参加してみてはどうだろうか。
今回は炒飯特集がメインとなってはいるが、もちろん中華街の魅力はそれだけではない。ここではその他にも注目のぜひ食べておきたい1品メニューを紹介していこう。
最初に紹介するのは今話題の焼小龍包、「王府井2号店」の正宗生煎包だ。小龍包といえば蒸し料理だが、少し前から蒸さずに焼くスタイルの小龍包、別名「生煎包(せいちんぽう)」が人気となっている。特に王府井の焼小龍包はこのブームの火付け役とも言われており、1日に1万個売れるほどの大人気メニューだ。真ん中を割ると絶品のふかひれスープがジュワーっと溢れ出てくるのが最大の魅力。1箱10個入り(冷凍)で1,350円とお手頃な価格になっている。普段は中華街で長蛇の列が出来ているので、間違いなくこの機会に買って食べておきたい1品と言えるだろう。
2番目に紹介するのは、「四五六菜館」の小龍包だ。炒飯特集にて先述したが、点心品評会で金賞を受賞しており、その味は横浜中華街のお墨付きをもらっている。もちもちの皮を破るとそこから美味しいスープがジュワーっと溢れ出してくる、昔ながらの上海小龍包。8個で1,300円と値ごろ感があり、こちらも押さえておきたいメニューだ。
次は定番かつ人気の銘店の中華まんをまとめて紹介したい。
①最高級の食材を使った飲茶・海鮮・広東料理の「大珍楼」の海鮮包(1,000円)。ずっしりと重い大きめサイズの中華まんにエビやカニなど海の幸がこれでもかというほど入っている。限定100個となっているので、食べたい人は早めの購入がオススメだ。
②創業以来、「手作り・化学調味料無添加」にこだわり続けている「萬珍楼」の肉まん(2個、900円)。やわらかな生地、たっぷりつまったジューシーな肉。素材の味を大切にした手作りの味が特徴。
③テレビや雑誌で取り上げられる銘店「江戸清」のブタまん(2個、1,000円冷凍)。江戸清のブタまんは、行列のできる人気のジャンボ中華まんで、レストランがメインだった中華街に食べ歩きというスタイルを作ったと言われている。その名の通り大きくて中身がぎっしりと詰まっているボリューム満点の中華まんだ。
④明治の創業以来、古き良き時代の中華街の伝統を守り続ける「同發」の肉まん(3個、1,200円)。ふっくらやわらかな皮に吟味された国産豚肉・玉ねぎを使った餡がぎっしりと入っている。
⑤またまた登場「四五六菜館」の肉まん(3個、1,080円冷凍)。コクがあり食べやすいたっぷり詰まった肉餡と、ほのかに甘くふんわりとした皮の美味しさが絶妙。
⑥こだわりの食材や味付けで一味違った本格中華料理の銘店「鵬天閣」の小肉まん(9個、1,274円冷凍)。小腹が空いたときにおやつ感覚で食べれる小サイズ。その食べやすさにも関わらずとってもジューシーなこだわりの手包み肉まんとなっている。
どれもこれも行列必死の人気の肉まんだ。複数種類を買って贅沢に食べ比べができる絶好の機会。群馬の肉まんファンたちよ、本場を味わい尽くしてみてはいかがか。
最後に「重慶飯店」のお菓子、番餠(1本、918円)を紹介しよう。第24回神奈川銘菓展菓子コンクールで優秀賞を受賞しており、その上品な味から中華街のお土産として大人気となっている。ロールケーキほどの大きさの生地の中にはあっさりとした甘みの豆沙餡がたっぷり。さらにその表面にはローストした胡桃を一面にのせて香りよく仕上げている。胡桃のザクザクとした食感と香りが、生地や餡と絶妙なバランスを取っている。この中華街展に足を運んだ際には、こちらの銘菓も忘れずにチェックしてほしい。
炒飯特集からオススメの1品メニューまでいろいろと紹介してきたが、総じてどれも群馬では食べることのできない料理である。ましてや普段中華街で行列を作っているため、現地でも長時間並んで待たないと食べれない品ばかりだ。日頃から中華に目のないファンの方、中華街に行ったことがなく本場を味わってみたい方、普段仕事を頑張っている方のご褒美など、本当にオススメの催事イベントとなっている。4月11日(水曜)から17日(火曜)までと開催期間も長いので、ぜひ期間中のどこかで都合をつけて足を運んでみてほしい。ちなみに期間中は毎日、FM GUNMAのアナウンサーが来て生中継も行う予定だ。時間は日によって違うので、気になる人は高崎スズランの折込チラシ、またはFM GUNMAのHPをチェックしてみて。
※表示価格は税込み価格です。
~ 編集後記 ~
【中華街展に行ってみた(2018.4.18追記)】
地下2階大催事場へのエスカレーターを下っていった先には中華街の銘店の看板がズラリと並んでおり、空腹だったということもあり気分が高まるのを感じた。
まず最初に行ったのはもちろん炒飯のコーナー。メニューの前でさんざん悩んだ後、「愛香楼」の渡り蟹のスープ炒飯に決めた。なんといってもファーストインパクトがスゴかった。野菜の入ったたっぷりの餡にこれでもかとばかりに主張する蟹。口に入れたときに広がる蟹のエキスとしっとりとした炒飯が絡み合い、絶妙なハーモニーを奏でていた。
次に話題の「王府井2号店」の正宗生煎包を購入。ほとんど並ばずに買うことができたことにまず感動。冷凍ということもあり、家でうまく作れるのかどうか不安はあったが、パッケージ裏面の調理法に沿って10分くらいで焼くことができた。こんがりと狐色に焼けた生煎包にかぶりつくと中から溢れ出てくる旨味汁にまた感動。夢中でスープをすすった後、カリッと焼けた生地とジューシーなお肉を楽しむ。1度で2度美味しいとはこのことか。2個目、3個目と箸が止まらず、あっという間に完食した。これは間違いなく次も買うと心に決めた瞬間だった。
最後に中華まん。とにかく種類がたくさんあり、どれも大きい。悩みに悩み、「大珍楼」の海鮮包と「江戸清」のブタまんを購入。海鮮包は1個1,000円と値段は高めだが、割ってみるとエビやホタテ・フカヒレなどの具がたっぷりと入っていて大満足の一品だった。江戸清のブタまんはとにかく大きく、ショウガがアクセントのジューシーなお肉がたっぷりと詰まっていてボリューム満点だった。
横浜中華街まで足を運ぶ機会は少なく、本場の味を群馬で楽しむことができるというのはとてもうれしい。まだまだ他にも食べたいメニューも多かったので、次回開催される時があれば、また絶対いく。そう思えた催事イベントであった。
〈次回 高崎スズラン、グルメ催事予定〉
初夏の大北海道展 5/2(水)~5/8(火)
本館横のスズラン駐車場(平地)は104台、その隣のパーク500は立体で479台とめることができる。ただしこの2つの駐車場は人気が高いため、混む可能性も高い。並ぶのを避けたいという人におススメなのは本館北のパーク75や、少し歩くが音楽センターに併設されている高崎城址地下駐車場である。お買い上げ金額ごとの無料駐車時間に差があるため、そこだけはあらかじめ注意が必要だ。こちらも高崎スズランのHPに駐車場案内があるのでそちらを参考にしてほしい。
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