群馬よみうり
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ピックアップ-G
はばたけ!
スーパーG(ぐんま)アスリート
村田 蒼空さん【棒高跳び】
2021.09.16

 群馬県から全国にはばたくアスリートを紹介するコーナー。さまざまな競技を対象にトップアスリートやその卵たちを取材し、競技に注ぎ込む情熱からオフの飾らない姿までをお伝えする。彼らがひたむきに練習に取り組む姿勢や試合での集中力、そして結果を受け止める表情は、どんな時でも私たちの心に元気や勇気を届けてくれる。群馬で育ったスポーツ界の若きエースを一緒に応援しよう。

大会新記録でインターハイ優勝
さらなる飛躍に挑む棒高跳び選手

村田 蒼空さん(前橋女子高2年:渋川市出身)

 今回は前橋女子高校陸上部、棒高跳びの村田蒼空さんを紹介する。2020年の全国高等学校陸上競技大会で、当時の高校1年生最高記録を更新する3m90cmを跳び、銀メダルを獲得。2021年の日本選手権では大学生や社会人と競って好成績を残し、7月に行われたインターハイでは大会新記録の4mで優勝した。勢いに乗る彼女の強さの秘訣(ひけつ)や素顔に迫る。

CAREER

競技歴:7年

【2020年】日本陸上競技選手権大会 8位(3m80cm)、全国高等学校陸上競技大会 準優勝(当時の高校1年生女子の新記録 3m90cm)
【2021年】日本陸上競技選手権大会13位(3m80cm)、全国高等学校総合体育大会 優勝(大会新記録 4m)、関東陸上競技選手権大会 優勝(3m90cm)

——棒高跳びを始めたきっかけを教えてください

 小学4年生の時に「ぐんまスーパーキッズプロジェクト」に合格したことです。小さい頃から体を動かすのが好きで、母に勧められて受けました。プロジェクト対象競技が棒高跳びしか選べなかったので始めましたが、競技自体が面白く、練習場で友達と会うのも楽しみでした。

——自身の強みはどんなところだと思いますか

 他の女子選手よりも固いポールを使っているところです。ポールが固いと突き立てる時に力が必要で扱いが難しいですが、その分反発も強くなり高く跳べます。負けず嫌いな性格も、アスリートに向いていると思います。大会で負けると悔しいのは当たり前ですが、「次は勝つ」とやる気がみなぎってきます。優勝した今年のインターハイも、予選でトップを取れなかった悔しさをバネに奮起しました。

——転機となった出来事はありますか

 高校1年の2月に、左足をけがして跳べない時期がありました。それまで体のケアに対する認識が甘く、体に違和感があっても放置していましたが、周りの子が跳んでいるのに自分は跳べないのが辛く、その経験からけがに対する認識が変わりました。けがが治ってからは、体に異変がなくても接骨院でマッサージを受けるなど、体のケアにも気を使っています。

——インターハイで優勝したときの気持ちは

 優勝自体もうれしかったですが、いつも支えてくれているコーチや家族、友達や先生への感謝を、結果という形で恩返しできたのが何よりうれしかったです。お世話になっているコーチに金メダルをかけてあげることができました。

——今後の目標を教えてください

 自己ベストは4mですが、もっと伸ばして高校生記録の4m13cmを更新したいです。来年のインターハイも優勝して、2連覇するのが目標です。助走の部分に課題があるので、もっとスピードを上げて、そのスピードを生かせる強い踏み切りができるように練習しています。

教えて! 村田蒼空さんの強さの秘訣!
棒高跳専用施設「ベルドーム」
田中成コーチ

 村田選手はポールに沿って体を引き上げられるのが特長です。負けず嫌いな性格も強みで、練習場にはレベルの高い選手が集まっているので、高め合いながら練習しています。まずはインタ―ハイ連覇、いずれは日本選手権などの舞台を目標に、今よりももっと高い意識で練習に臨んでほしいです。技術だけでなく人間性も高めて、みんなから応援される選手になってほしいです。

もっと知りたい! 村田蒼空さんの深掘り情報

棒高跳びの魅力は
自分の力でポールを曲げて高いバーを越えていく爽快感が魅力です。練習をして少しずつ高いバーを跳べるようになっていくと、跳べたときの気持ちよさもどんどん大きくなっていきます。

 

試合前に必ずすることは
1年位前から、大会前日に調子がいいときの自分の動画を見るようにしています。

 

モットーは
「感謝の気持を忘れないように」を心がけています。練習場でもそのように教えられ、自分自身でも共感しています。今の自分があるのはたくさんの人に支えられているおかげなので、感謝の気持ちは常に意識しています。

 

好きな科目は
数学が好きです。正解が1つだけというのが分かりやすいです。得意というわけではありませんが、難しい問題が解けたときの気持ちよさは数学が一番大きいと思います。

 

普段の練習時間は
土・日曜は4~5時間くらい、水曜は2時間半くらい、吉岡町の棒高跳び専用施設「ベルドーム」で、跳躍を中心に練習しています。平日に学校で練習するときは、短距離走など基礎トレーニングを2時間位しています。

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