群馬よみうり
群馬を楽しむ情報マガジン「タウンぐんま」


ピックアップ-G
【HUMAN】
インタビュー特集 群馬の“輝く人”
vol.20
2021.01.07

 群馬県で活躍するさまざまな“輝く人”を紹介するコーナー。今回は高崎市出身の落語家・林家つる子さんを紹介。東京と群馬を拠点に、テレビやラジオでも活躍しているつる子さん。そんな彼女が落語を始めたきっかけや、落語以外にも活動の幅を広げる理由、地元・群馬への思いからプライベートなことまでを取材した。落語を多くの人に広めるべくひた走る彼女の素顔に迫る。

多彩な活動で落語を発信
地元・群馬を愛する女性落語家

落語家
林家 つる子さん(33)

PROFILE

 1987年6月5日生。高崎市出身、東京都在住。中央大学時代に落語研究会に入部し、「全日本学生落語選手権策伝大賞」で審査員特別賞を受賞、「ちりとてちん杯全国女性落語大会」で優勝。卒業後は林家正蔵師匠に弟子入りし、2015年、二ツ目に昇進。現在は東京と群馬を拠点に全国各地で高座に上がるほか、ラジオ高崎や笑点「若手大喜利」への出演など多方面で活動している。ぐんま特使。高崎アンバサダー。

落語との衝撃的な出会い
決意した噺家の道

 つる子さんと落語の出会いは、大学入学直後のサークル新歓イベントだった。落語研究会のメンバーに声をかけられたつる子さんは、その場で漫才を披露され、部室に案内される強烈な勧誘を受ける。「何だか面白いことが起こりそう」と仮入部した落研で初めて落語を聞き、昔からある「古典落語」の“若い人がやっても面白いこと”“昔の人と笑いのツボが同じこと”に驚きと魅力を感じ、落語にのめり込んでいった。アマチュアの全国大会で優勝や入賞を経験し、「落語を突き詰めたい」との思いから落語家になることを決意した。

 大学卒業後はアルバイトをしながら寄席に通い、師匠候補を探す日々を過ごす。そんな中で特に魅了されたのが、落語を始めるきっかけとなった「古典落語」に熱心に取り組む林家正蔵師匠だった。

若い世代にも落語を
さまざまな活動に挑戦

 正蔵師匠の下、5年2か月の修業期間を経て「二ツ目」に昇進すると、「若い人たちにも落語を知ってもらいたい」とさまざまな分野に挑戦を始めた。2016年には、前座時代に応募した新しい時代の女性像を発掘するオーディション「ミスiD」で入賞。昨年1月には、男性が主人公の演目「芝浜」を女性ならではの妻の視点で披露し、コロナ禍には落語の動画配信にも取り組んだ。一方で、群馬県出身の落語家ユニット「上州事変」での県内公演など、故郷での活動にも力を入れている。「群馬の皆さんが本当に応援してくれているので、恩返しがしたい」と群馬への思いを語る。

新しい価値観も味方に
落語の魅力を伝えたい

 落語は会場の空気感を大事にするものだが、コロナ禍で動画配信に挑戦できたことに手応えを感じた。「これをチャンスと思い、壁を作らず色々なことに挑戦したい」と新年の目標を語る。そして「古典落語を見て落語を好きになったので、その魅力を伝えられる落語家になりたい」と笑った。その明るい笑顔と豊かな表情でどんなエンターテインメントを届けてくれるのか、落語界を羽ばたく彼女の活躍に注目だ。

もっと知りたい! 林家つる子さんの深掘り情報

座右の銘を教えてください
「浜野矩随(はまののりゆき)」という演目の最後に出てくる「怠らず 行かば千里の果ても見ん 牛の歩みのよし遅くとも」です。「努力をコツコツと続けていけば、自分の理想の姿になれる」という意味です。落語は目に見えて成果が分かるものではありませんが、日々稽古を積んでいくことの大切さが身に染みます。

 

休日の過ごし方は
よく1人でおいしいものを食べに行きます。また、韓国のアイドルとオーディション番組が好きなので、番組を見てパワーをもらっています。最近の“推し”は「NiziU(ニジュー)」です。アニメや漫画も好きで「鬼滅の刃」は全巻読破しました!

 

どんな子供でしたか
母が天真らんまんな性格だったので、その後ろをついて回るような内気なタイプでした。小学校のクラブと高校の部活動で演劇をやっていたのですが、明るい脇役を演じることが多く、笑ってもらえることがうれしくて、演劇を始めてからは人前で演技をすることが好きになりました。

 

落語に群馬ネタを入れる理由は
群馬には県民にしかわからない、いわゆる「あるある」が多くあり、これが笑いにつながるのではと思って入れています。時には、東京の高座で披露することもあります。また、個人的な見解ですが、落語の登場人物は言葉遣いや情に厚いところが群馬県民に似ていると感じています。

INFORMATION
林家つる子落語会 其の九

【日時】5月9日(日曜)13:30開演 ※チケット発売時期は未定。
【会場】高崎シティギャラリー コアホール
【住所】高崎市高松町35-1
【料金】1,500円
【問い合わせ】
林家つる子後援会(須藤さん) 090-1262-0886

 

 林家つる子さんが地元・高崎で毎年開催する落語会の第9回。長講を含む2席を口演し、寄席で活躍する色物のゲストも登場する。聴衆を話の世界に引き込む巧みな話芸は必聴!

 

※新型コロナウイルスの感染拡大状況により、開催の中止や内容が変更となる場合があります。

仕事の依頼や問い合わせ/HP(https://tsuruko.jp/)内の「お問い合わせ」から

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