群馬よみうり
群馬を楽しむ情報マガジン「タウンぐんま」


ピックアップ-G
はばたけ!
スーパーG(ぐんま)アスリート
金井 拓真さん【柔道】
2021.07.15

 群馬県から全国にはばたくアスリートを紹介するコーナー。さまざまな競技を対象にトップアスリートやその卵たちを取材し、競技に注ぎ込む情熱からオフの飾らない姿までをお伝えする。彼らがひたむきに練習に取り組む姿勢や試合での集中力、そして結果を受け止める表情は、どんな時でも私たちの心に元気や勇気を届けてくれる。群馬で育ったスポーツ界の若きエースを一緒に応援しよう。

全国高校選手権 初出場で準V
活躍目覚ましい若き柔道家

金井 拓真さん(桐生第一高校3年:栃木県足利市在住)

 今回は桐生第一高校の柔道部に所属する金井拓真さんを紹介する。今年3月に初めて出場した全国高校選手権(60㎏級)で準優勝。8月のインターハイ(全国高校総体)にも群馬県代表として出場する。現在は、国体の群馬県団体メンバーで、全日本柔道連盟の強化指定選手でもある。にわかに注目を集める彼の、強さの秘訣(ひけつ)や素顔に迫る。

CAREER

競技歴:12年

 【2021年】第43回全国高等学校柔道選手権大会群馬県予選 優勝、本大会 準優勝(2021年3月開催)、全国高等学校総合体育大会柔道競技大会群馬県予選 優勝、関東ジュニア柔道体重別選手権大会 優勝、第76回国民体育大会関東ブロック予選 少年男子の部 本戦出場(団体戦)、全日本柔道連盟 C強化選手に指定

——どのくらいの期間、柔道に取り組んでいますか

 兄が柔道をやっていた影響で6歳の頃に始め、小中高とずっと続けてきました。中学生では県で準優勝が最高の成績で、全国レベルの大会は3月の高校選手権が初めてでした。小学5年生の時に練習で年下の子に負け、悔しすぎて辞めたいと思いましたが、辞めたいと思ったのはその1回だけです。

——実力が付いてきたと感じたのはいつ頃からですか

 3月に全国高校選手権の県予選で優勝した頃です。昨年は新型コロナウイルスの影響で部活動の休止期間がありましたが、その間も自主トレーニングを続け、特に筋力トレーニングを重点的に行いました。再開されてから良い結果が出ているので、休止期間をプラスに使えたと思います。

——自分の強みはどんなところだと思いますか

 技術面では、組んですぐに技をかけられるところです。得意技の背負投げは柔道を始めた頃から磨き続けて、技をかけるタイミングの見極めに自信があります。反面、組み手で良い位置の襟や袖をつかめないと強みを生かせないので、組み手争いに強くなることが課題です。精神面では妥協せずに柔道に取り組むところが強みです。きつい練習でも自分を追い込み、最後までやり抜いてきました。

——転機となった大会は

 3月に行われた全国高校選手権です。初めて全国大会に出場し、準優勝という成績を残せてうれしかったです。一方で、次からも安定して決勝に進めるほど、実力があるとは思っていません。「全国で2位になったのに弱いままじゃいけない」と、今まで以上に「強くなりたい」と思うようになりました。

▲第43回 全国高校選手権の会場にて

——今後の目標を教えてください

 8月のインターハイに出場が決定したので、優勝が目標です。全国高校選手権の決勝では、終始組み手で相手に押されたことが敗因でした。課題の組み手を克服することを意識して日々練習に打ち込んでいます。

教えて! 金井拓真さんの強さの秘訣!
桐生第一高校柔道部 小貫雄也監督

 試合で臆さず相手に向かっていくメンタルと、マイペースな展開を構築できる試合運びのうまさが強みです。練習に取り組む姿勢は申し分なく、きつい練習でも一生懸命、自分に必要なものを考えて行っています。これまでの鍛錬の成果が最近の結果につながっていると思います。高校卒業後も柔道を続けて、オリンピックに出場して子供たちが憧れるような選手になってほしいです。

もっと知りたい! 金井拓真さんの深掘り情報

普段どのくらい練習しますか
毎日3時間ほどです。メニューをこなすだけでなく、自分が何を鍛えるべきか考えて取り組んでいます。今は組み手が課題なので、その部分は妥協せずに練習しています。

 

モットーや座右の銘は
「元気よくあいさつする」です。柔道は「礼に始まり礼に終わる」が基本で、礼法を重視するスポーツです。柔道に取り組むなら、体や技術だけでなく心も鍛えなくてはいけません。

 

 休日の過ごし方やリフレッシュ方法を教えてください
練習がない日は必ずランニングをします。1日中体を動かさないと体が重くなりますし、「今日は1日何もしなかったな」という気持ちになってもやもやしてしまいます。ランニングをすると、心も体もスッキリします。

 

憧れの選手はいますか
リオ五輪で金メダルを取った大野将平選手です。優勝したときも喜びを表に出さずに、畳を下りるまで表情を崩さなかった謙虚な姿勢に憧れます。

 

競技前に必ずすることは
試合直前には一度全身の力を抜くようにしています。結構緊張する方で、試合前は足に力が入ってしまうので、意識して脱力します。

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