なかなか勉強をしない子どもを見ていたら、「勉強しなさい」と言いたくなりますよね。でもちょっと待ってください。自分が子どものころ、勉強しなさいと言われた時はどうでしたでしょうか? 「いまやろうと思っていたのに」などと言って反抗するか、もし机に向かったとしても集中できなかったのではないでしょうか？事実、勉強しろと言われてやる気になる子どもはいないのです。ではどうしたらやる気になるのでしょう?

　今回特別に、群馬県内に個別塾21教室を展開するベスト個別指導学習会の佐藤塾長に“子どもに楽しく勉強させるコツ”を教えてもらいました。

　勉強しない理由で多いのは「つまらないから」と「やってもわからないから」だそうです。そんな子どもに、いくら「勉強しなさい」と言ってもやる気になりません。「大人になったら役に立つから」と言っても、「いまやっておかないと後で困るよ」と言っても、やはり、やる気になってくれません。いやいや机に向かっても、身になるはずはありません。

　学校で「英単語を20個ずつ書いてきなさい」という宿題が出されて、読み方も意味も分からないまま20個書いて提出する生徒がいます。これでは覚えられるはずがありません。にもかかわらず、生徒本人は「がんばった!」と思ってやっていることさえあります。

　間違ったやり方は「やってもできない→つまらない→勉強嫌い」という悪循環に陥らせる原因にもなります。

　悪循環にはまって勉強嫌いになってしまった生徒の指導でまず大切なことは、自信を取り戻させることです。「やればできる（わかる）」を繰り返し感じてもらうため、我々は次のように指導します。

　「学校の宿題は面倒だけど、やらなければいけないからやっているんだよね。どうせやるならテストでいい点をとれるようにやってみない?」テストでいい点がとれるようになる、つまり身になる方法とは、正しい方法で学習することです。

　たとえば、下図のように「出納」という漢字の書き取りを覚える場合、単純に漢字を何回も書くだけでなく、①から④のやり方で学習すると、おそらく何回も練習せずに書けるようになると思います。

　正しいやり方で学習すると、いままでと同じ勉強時間でも結果が出ます。結果が出ると、楽しくなります。楽しくなるとやる気も出るため、自ら進んで勉強をやるようになっていくのです。

　「勉強しなさい」が禁句なら、代わりになんと言ったらいいの? そうお困りの人は多いと思います。そんな時に我々が使う方法をご紹介します。お家でもできるので試してみて下さい。

　その方法とは、①子どもにルールを決めて守らせる。②ルールを守っている限り大人は口出ししない。③守れていなそうなときは今日の予定を確認する。たったこれだけです。

　ルールを作るときに一番大切なのは、子どもに自主的に決めさせることです。ルールは勉強時間でもいいですし、勉強量（ページ数）でもかまいません。

　ルールを守っていないときは見逃さないようにしてください。安易に例外を認めてしまうと、やり抜く力（グリット）が身に付きません。ただし頭ごなしに叱るのではなく、代わりに「今日の予定はどうなってる?」と質問してみてください。否定せず、まず話を聞いてあげることが大切です。

　正しい方法を身に付けさせるのも、ルールを守らせるのも子どもとしっかり向き合わなければできません。

　仕事や家事でじっくり時間が取れないという保護者の皆さんに思い出してほしいのが、個別指導塾や家庭教師の存在です。正しい方法やルールが身に付くまでの間だけでもお子さんを預けてみてはいかがでしょうか？

　我々が本当に教えたいことは、知識ではありません。テストの点の取り方でもありません。勉強のやり方を教え、やればできるという自信を持たせること、そしてやり抜くことの大切さです。

　我々の指導に興味がありましたら、話だけでも聞きにきませんか? 個別相談会は毎日無料で実施しています。

　これからは「勉強しなさい」の代わりに、「今日の予定は?」と聞いてみて下さい。ルールを作ることが前提ですが、効果がありますよ。ぜひお試しください。

取材協力：ベスト個別指導学習会

Webサイト：https://best-k.co.jp/

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　大学1年に始めた塾講師のアルバイトで教えることの尊さと楽しみを知る。卒業後、いつかは自分の教室を持ちたいと夢見て大手個別指導塾FCに就職。34歳で独立し、2005年７月みどり市笠懸町にベスト第一号教室を開校。開校から9年で群馬県内21教室を展開。現在生徒数は2,300人。より多くの子どもたちに学ぶ楽しさを知ってほしいと考え、ベストメソッドの確立と浸透に向けて奮闘中。