群馬県から世界へ羽ばたくアスリートを紹介するコーナー「スーパーG（ぐんま）アスリート」。今回は国内外のゴルフ大会で活躍している吉沢己咲君（藤岡北中学校3年、藤岡市在住）を紹介。今年8月に開催された「日本ジュニアゴルフ選手権」では昨年に続いて優勝し、2連覇を達成したほか、9月にはフランスで行われた世界大会でも3位入賞を果たしている。そんな今注目の中学生ゴルファーの強さの秘訣（ひけつ）や素顔に迫る。

CAREER

競技歴：6年

　PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 優勝（2018年）。全国中学校ゴルフ選手権大会 中学男子個人の部 優勝（2019年）。日本ジュニアゴルフ選手権競技 男子12歳～14歳の部 優勝（2018年、2019年）。エビアンチャンピオンシップジュニアカップ 3位（2019年）ほか、さまざまな大会で優勝経験を持つ。

　父と祖父がゴルフをしていて、自宅の庭にある練習用のネットにボールを打たせてもらったことがきっかけで、8歳から始めました。父にゴルフ関係の知人が多くおり、練習環境も整っていたことや、当時から父が熱心に教えてくれたことも大きな要因だと思います。これまでやってこられたのは父の影響がとても大きいです。

　ショットの正確さです。ドライバーやパットを狙ったところに打つ自信があります。苦手なショットは特にないので、自分でも安定したゴルフができていると思います。あとはマイペースな性格なので、大きな大会に出場したときやプレー中の大事な場面でも、周囲を気にせずいつも通りプレーできるところです。

　今年の日本ジュニアゴルフ選手権と全国中学校ゴルフ選手権です。どちらの大会もすごく調子が良く、安定してスコアを出せた結果、最終日に逆転優勝することができました。1年の内に2つの大きな大会でタイトルを獲得できたのですごくうれしかったです。

今年開催された第25回 日本ジュニアゴルフ選手権競技 男子12歳～14歳の部に出場したときの吉沢君。

　世界中から選手が集まっているのでレベルは高かったです。また、グリーンの芝目や速さが日本と全然違ったため、自分では練習してきたつもりだったのですが、思うようなプレーができずに悔しい思いもしました。でも海外の大会に出場するようになってから、英語は以前より少し理解できるようになったと思います。

　今掲げている大きな目標は特にありません。これからも父の指導の下、自分のペースに合わせてゴルフを続け、実力が伴えば大学を卒業したときにプロ入りできればいいなと思っています。そのためにも今後は技術面や体力面、精神面をしっかりと鍛えていきたいです。

　己咲の強みはショットの正確さと、どんな状況でも動じないマイペースさです。もともとボールと自分の距離を把握する能力が高く、初めてボールを打たせたときもダフったり空振りしたりすることなく確実にボールを捉えていました。プロにスイングを見てもらったときには「完璧で直す所がない」と言われたくらいです。もっと筋力や体力をつければ高校生になっても十分通用すると思うので、今後に期待しています。

■ ベストスコアとドライバーの飛距離は
ベストスコアは64です。地元のツインレイクスカントリー倶楽部で記録しました。ドライバーの平均飛距離は260ヤードです。

■ 普段の練習法は
学校から帰宅後、3kmのランニングと、ゴルフ練習場で3時間ほどの練習を毎日しています。

■ 新たに取り組んでいることは
週に1回水泳をしています。以前やっていましたが、体力作りのために最近再開しました。水泳をやることで体力や筋力を強化できればと考えています。

■ 学校の好きな科目は
英語が好きです。最近は大会で海外に行くことが多いので、もっと英語を身に付けて海外の選手とコミュニケーションを取れるようになりたいです。

■ 休日の過ごし方は
父に指導してもらいながら、近くのゴルフ場で3時間ほどボールを打ったり、ハーフコースを回ったりしています。あとは走り込みや筋トレもやっています。ゴルフ以外ではゲームをして過ごしています。

■ 好きな食べ物は
「さけるチーズ」のプレーン味が好きでよく食べています。