群馬県で活躍する“輝く人”を紹介するコーナー。今回は、お笑いコンビ「タイムマシーン3号」のボケ役として舞台やテレビなどで幅広く活躍している関太さんを紹介。お笑い芸人を始めたきっかけや笑いへのこだわり、今後の展望など、お笑い芸人としての活動にまつわることから、休日の過ごし方といったプライベートなことまでを取材した。群雄割拠のお笑い界を突き進み、その第一線で活躍している彼の素顔に迫る。

お笑いコンビ・タイムマシーン3号　関 太さん（39）

PROFILE

　1979年8月5日生。中之条町（旧六合村）出身。専門学校の同級生だった山本浩司さんと2000年にお笑いコンビ「タイムマシーン3号」を結成。ボケ担当。「第9回 漫才新人大賞」優秀賞受賞（2010年）を始め、「オンバト+ 第2回 チャンピオン大会」優勝（2012年）のほか、「M-1グランプリ」で2回の決勝進出を果たしている。近年は俳優、声優としても活躍。2015年から生まれ故郷である中之条町の観光大使も務めている。

　人気お笑いコンビ「タイムマシーン3号」として活躍している関さんだが、もともとはお笑い芸人を目指していたわけではなかった。小さい頃からお笑い番組が大好きだった関さんは「将来はテレビの仕事に就きたい」と夢を抱き、高校卒業後、東京アナウンス学院に入学。そのとき提出した書類に趣味の欄があったため“お笑い”と記入すると、いつの間にか「芸能バラエティ科」に入れられてしまったという。コンビ結成については「あるとき授業で漫才をやることになって、クラスの余り者同士でコンビを組みました。そのときに組んだのが今の相方の山本浩司です」と当時を振り返る。その後、2003年からNHKのお笑い番組「爆笑オンエアバトル」に出演すると徐々に人気が高まり、2005年には漫才の日本一を決める「M-1グランプリ」で決勝進出。人気芸人の仲間入りを果たすと仕事も増加していった。

　関さんは現在、東京を拠点にお笑いのステージだけでなく、テレビやラジオといった幅広いジャンルで活躍。2017年からは群馬テレビで放送されている群馬県の広報番組「ぐんま一番」のメインMCをコンビで務めている。「番組では1年間に県内35市町村を巡って、地域の名所や名産品、体験などを紹介しています。東京で生活するようになって長かったので、番組のMCを担当してから改めて群馬の魅力に気付くことができました。まだまだ知らないことや場所がたくさんあるので毎回驚いています」と笑顔を見せた。休日にはたびたび帰省するという関さん。「先日、尻焼温泉に芸人仲間を連れて行ったのですが、すごく喜んでもらえたのでうれしかったです。これからも群馬のよさをどんどん発信していきたいです」と語った。2015年には中之条町の観光大使にも任命され、生まれ故郷のPR活動にも貢献している。

　関さんの夢は、群馬でのワンマンライブ。「東京では何度かワンマンライブをやったことがあるのですが、まだ群馬でやったことがないのでいつかは絶対にやりたいと思っています。やっぱり故郷に錦を飾るという意味でも実現したいですね」と目を輝かせる。コンビではもちろん、個人でも活躍している関さん。今後も切れ味鋭いネタやトークで、さまざまな場所から笑いを届けてくれそうだ。

■ ネタ作りでこだわっていることは
ネタは山本と2人で作るのですが、子供でもお年寄りでもとにかく目の前にいる人を笑わせるにはどうしたらいいかを2人で考えて作っています。漫才かコントかはこだわっていません。

■ 群馬でおすすめのスポットは
中之条町にある「ほづみとんかつ店」です。高校時代に通っていて、今でも群馬に帰ってくるとよく行ってカツ丼を注文しています。あとは尻焼温泉と野反湖も時間があるときに行きます。

■ 必需品を教えてください
眼鏡です。目がすごく悪いので眼鏡がないと何もできません。

■ 休日はどんな風に過ごしていますか
お風呂に入ることが好きなのでよく銭湯巡りをしています。好きが高じて銭湯検定3級を取得したくらいです。群馬にいた頃は温泉によく行きましたが、都内には温泉があまりないので銭湯に行ってリフレッシュしています。

■ 今1番熱中していることは
ゲームです。最近はゲーム番組で「FORTNITE（フォートナイト）」というゲームをやっていて、プライベートでもよくプレーしています。

■ 今までで印象に残っている舞台は
野外で漁師さんたちにネタを披露したときです。どういうわけか全くウケなくて、波の音だけがあたりに響いていました。あれは今でも忘れられないです（笑）。